大日本印刷 東京国立近代美術館と協働で制作したインタラクティブな作品鑑賞サービス 「MOMATコレクション ナビキューブ」を公開
大日本印刷(DNP)は、東京国立近代美術館と協働で制作した新たな鑑賞サービス「MOMATコレクション ナビキューブ」を、3月17日から開催している「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」の開幕とともに、同館の1Fエントランスロビーにて公開している。
「MOMATコレクション ナビキューブ」は、利用者が選んだ同館の所蔵作品の中から、利用者の好みの傾向を読み解き、4つの視点でおすすめの作品を紹介するインタラクティブな作品鑑賞サービス。
これにより新たな作品との出会いを創り出し、美術作品への関心を拡げる。
同館ならびにDNPは同サービスを通じ、1万3,000点を超えるMOMATコレクションを、広く人々に親しんでもらう契機とするとともに、一人ひとりの美術鑑賞をより豊かにしていくことを目指している。
■「MOMATコレクション ナビキューブ」について
利用者の好きな作品の傾向が分かる診断画面と、好みの傾向にあわせて美術作品を紹介する「ナビキューブ」から成るインタラクティブな作品鑑賞サービス。利用者は、診断画面で好きな作品を3つ選択。すると、その作品の傾向を踏まえてナビキューブが4つの視点からおすすめの作品をナビゲートしていく。
利用者はおすすめの作品を含む同館の作品画像や解説を自由に探索が可能。おすすめする作品は利用者の好みにより変化し、新たな作品との出会いを体験できる。
「MOMATコレクション ナビキューブ」では、日本画、洋画、版画、彫刻、写真、映像など1万3,000点を超える近代の日本美術を中心とした同館の所蔵作品の中から、人気の高い159点を収録している。
診断画面で好きな作品を3つ選択すると、その作品から連想される10のワードが表示され、選択された好きな作品の傾向を知ることができる。
キューブ(立方体)型のインターフェース「ナビキューブ」では、「作品制作年」「作品分野」「作家が作品をつくった時の年齢」を軸に収録作品を立体的に配置し、利用者はそれらを自由な角度から比較し、鑑賞できる。
ビキューブでは利用者の好みの傾向を踏まえ、同館独自の4つの視点で、おすすめ作品が表示される。4つの視点とは、利用者の嗜好からAIが解析した「AIのおすすめ」、来館者の感想をもとに嗜好を反映した「みんなのおすすめ」、同館の学芸員による解説を元に嗜好を反映した「学芸員のおすすめ」、「MOMATコレクション」で展示中の作品から紹介する「展示中の作品」の4つ。
なお東京国立近代美術館とDNPは、同館が推進する美術館支援システム「MOMAT支援サークル」のゴールドパートナーシップ契約を2017年に締結。DNPは、技術メセナパートナーとしてこれまでに作品解説を多言語でスマートフォン等に配信するサービスを提供し、2021年からは来館者向けの「MOMATコレクション ナビキューブ」の制作を協働で推進してきた。
また東京国立近代美術館は、1952年に開館し、開館70周年を迎えている。最大の特徴は重要文化財 18 点(うち寄託2点)を含む 1万3,000点を超える国内最大級のコレクションを保有。多数の名作を所蔵し、5月14日まで開催中の所蔵作品展「MOMATコレクション」では、会期ごとに選りすぐりの約 200 点を展示している。
なお、同時期に明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち重要文化財に指定された作品のみの企画展「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」も併催している。
【MOMATコレクション展】
会期:3月17日(金)~5月14日(日)
場所:東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1)
開館時間:10時~17時(金・土曜は10時~20時)※入館は閉館30分前まで、企画展は時間が異なる場合がある
休館日:月曜日(祝休日は開館し翌平日休館)、展示替期間、年末年始
国立近代美術館について https://www.momat.go.jp/