大日本印刷 新たなエンタメ市場を開拓する「ライトアニメ」事業をスタート。より低コストかつタイムリーにアニメを提供したい…

大日本印刷株式会社は、従来の手法と比較して、アニメーション制作にかかる時間やコストを大幅に抑制できる新しいフローを開発し、「ライトアニメ」の名称で8月からサービス提供を開始した。
なお、より気軽に・早く・多様なアニメ作品を楽しみたいという生活者のニーズに応えて、より低コストかつタイムリーにアニメを提供したいという思いから、同事業の総称を「ライトアニメ」としている。

「ライトアニメ」の特長は、まず、原作のマンガ原稿をもとにアニメ用の原稿を描き起こす従来手法に対して、マンガ原稿の活用を基本とする。セリフの吹き出しなどを削除したマンガ原稿に、着彩(色付け)や分割を行い、必要に応じてアクションを加えて動画にすることで、制作期間とコストを大幅に抑える。
この手法により、従来の制作手法ではアニメ化が難しかった多くの作品や、原画のタッチを活かしたい作品なども、比較的容易に市場に供給できます。なお制作時間は従来平均の約12分の1、費用は約10分の1での提供を目指す。

「ライトアニメ」でアニメ化した作品イメージ(海王社『どっちもどっち』から)

次に、制作したアニメ作品は、DNPが事務局となり、動画配信プラットフォームに向けて放送権を販売する。DNPグループが運営するハイブリット型総合書店「honto」をはじめとする電子書籍販売サイトや、様々なデジタルコンテンツ配信サービスを通して生活者に作品の提供・販売を行う。
その第一弾として、8月より「honto」において、海王社『どっちもどっち』のアニメーション付電子書籍の販売を開始した。(https://honto.jp/swamp/cp/2022/docchimodocchi.html

国内市場に加え、各国・地域の市場に対しても、生活者の多様なニーズに合わせたタイムリーなアニメ作品の提供・配信につなげていく。制作スタジオ「DNP Light Anime Production」を開設し、コンテンツホルダーやパートナー企業、社外のクリエイターとの連携体制を強化。これによりコストパフォーマンスがより高いアニメ作品の安定供給を目指す。

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