大日本印刷 周囲の環境音などを擬音語・擬声語として「スマートグラス」にテキスト表示する機能を実装 感情やイメージに適したフォントに自動的に切り替え
大日本印刷株式会社は、周囲の環境音などを擬音語・擬声語としてスマートグラスにテキストで表示する機能を実装した。テキスト内の感情やイメージに適したフォントに自動的に切り替える「DNP感情表現フォントシステム」を活用して文字を表示することで、より感情豊かなコミュニケーションの実現につなげていく。
同社は2024年1月にから、開発パートナーである株式会社アイシンの協力のもと、観光スポットや展示施設での解説音声を感情豊かなフォントの字幕にしてスマートグラスに表示するシステムを開発。今回は多様な人々に周囲の環境音などを伝えられるよう、物音や動物の鳴き声などを模倣した擬音語・擬声語をスマートグラスに表示する機能を追加した。特に聴覚に障がいを持つ人や音が聞こえにくい状況に対して、周囲の音を視覚化することで、日常生活での情報不足や不便さの解消に繋げていく。
また、同社は本機能の有用性や課題等を検証するため、聴覚障がい者を主な対象として、2025年1月24日(金)から26日(日)に新宿NSビルと新宿中央公園でスマートグラス「XREAL Air 2 Ultra」を使用した「音が見える!字幕表示メガネでオノマトペ体験会」を実施する。
■「音が見える!字幕表示メガネでオノマトペ体験会」について
日時 : 2025年1月24日(金)~26日(日) 午前の部(10:30-12:00)、午後の部(14:00-15:30)
場所 :
新宿NSビル(東京都新宿区西新宿2丁目4-1)(https://www.shinjuku-ns.jp/access/)
新宿中央公園(東京都新宿区西新宿2-11)(https://shinjukuchuo-park.jp/access/)
参加方法 : 以下のURLのフォームで応募が可能。締め切りは2025年1月8日(水)13:00まで。
https://www2.enq-plus.com/enq/DNP-UCProject/entry_Onomatope
*荒天の場合は中止となる可能性あり
【周囲の音を視覚的に表示する新機能の特長】
1.音の視覚化による危険の回避やコミュニケーション支援
救急車のサイレン、横断歩道の案内音、水の流れや落ち葉などの自然の音、犬・猫などの動物の鳴き声など10種類の擬音語・擬声語が表示できる。この機能により、外出時などに自分の身の回りの状況を察知することで、雰囲気を楽しんだり、安全に行動したりするための情報を得ることが可能となった。
2.テキストの内容に合わせて最適なフォントを表示
屋外の環境などで特に認識したい音を事前に機械学習させており、実際にその音がした際に、システムがその音を認識して最適な感情表現フォントで表示。
3.協力企業との技術開発
この取り組みは、東京都の「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」における「先端技術を活用したユニバーサルコミュニケーション分科会」のプロジェクトとして行われている。大日本印刷は開発パートナーのアイシン、日本Xreal株式会社の協力を得ながら技術開発を進めている。