大日本印刷 スマホ経由の街なか手助けサポートプロジェクト「たすけっと」を福岡で開始
大日本印刷(DNP)は、ミライロ、西日本新聞社などと共同で、2月2日~3月31日までの間、街なかの移動に困り、道案内を希望するさまざまな人と、そうした人を手伝いたいというサポーターとをLINEて結びつける実証実験「街なか手助けサポートプロジェクト『たすけっと』」を福岡市内で実施する。
同実証実験は、福岡市実証実験フルサポート事業*1に採択されている。
実証実験「街なか手助けサポートプロジェクト『たすけっと』」が行われるのは、福岡市内の西鉄福岡(天神)駅改札外周辺エリア、天神地下街、天神エリアのバス停周辺、キャナルシティ博多など。
具体的なサポートする内容は、①段差などの障害物により、移動が困難な高齢者、ベビーカー利用者、車いす利用者など、②各駅で施設や乗換ルートに迷っている訪日外国人や観光客など、③各駅から他の商業施設などへ移動の手助けや道案内を必要としている観光客。スマホを使って助けてほしい人と、サポートできる人をつなぐ。
この実証実験の趣旨に賛同し、参加するには、LINEの公式アカウント「&HAND」にあらかじめ“友だち登録” して、ユーザー登録する。その際、自分が「手助けを必要とする側」か、「手助けする側(サポーター)」かを選択するが、ユーザー登録後に、場面に応じていつでも切り替え可能。
「&HAND」公式アカウントに友だち登録を行うと、各対象エリアに入ると、エリアに入った旨のメッセージがアカウントから届く。メッセージはLINEのチャットボット(自動会話プログラム)によって行われ、会話形式で質問に答えていくことで、サポートリクエストおよびサポートの意思表明を行える。またLINEアプリを利用していない訪日外国人は、実証エリアに設置したポスターに記載されたQRコードをスマートフォンで読み込むことで、近くのサポーターに依頼を送信できるようになっている。
DNPでは、今回の実証実験を通じて、各施設内や街中での移動の困りごとやニーズを把握し、さらなる課題解決に向けてのサービス開発を進め、他のエリアの駅構内や商業施設、地域での展開を目指していく。