大日本印刷 スイスのオリンピック博物館に相撲錦絵の展示企画を提案、企画展示にも協力

大日本印刷(DNP)は、国際オリンピック委員会(IOC)本部があるスイス・ローザンヌのオリンピック博物館で2021年3月18日~11月21日まで開催される「スポーツとマンガと日本文化」をテーマとした企画展に協力する。

DNPは、今回の企画展に対して、日本独自の相撲錦絵を題材にした展示企画を提案し、高く評価された。それに伴い、日本相撲協会が所有する相撲錦絵について、徳間書店がデジタル化したデータを元に、独自の高精彩出力技術である「プリモアート」を用いて、相撲錦絵12点(総数26枚)のレプリカを作成し、この制作物を提供することで同企画展に協力する。

DNP_相撲絵
「化粧廻し姿一人立 鹿島灘鰐右衛門 国貞(二代)」

オリンピックの歴史等に関する展示を行うこの博物館では、オリンピック・パラリンピックイヤーに合わせ、競技大会開催国をテーマとした企画展を行っている。東京2020大会に合わせて開催する今回の企画展は、「スポーツとマンガと日本文化」をテーマとし、日本の象徴的な文化のひとつであるマンガを通してスポーツや各国の文化を伝えていく。

木版画の浮世絵である錦絵は、芸術品であるとともに当時の情報伝達メディアの役割も担っていた。相撲を題材にした作品は、江戸時代の大衆の間で歌舞伎と並んで人気が高く、著名な多くの絵師たちによって、力強い力士の表情や姿、当時の大相撲の様子が精細に表現されている。今回の企画展では、相撲錦絵を通して、日本における芸術やスポーツ、歴史、人々の暮らしといった独自の文化を伝える。

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