埼印工 若手社員教育の事業スタート
埼玉県印刷工業組合(岩渕均理事長)と埼玉県印刷関連資格士会は8月25日、埼玉県鴻巣市のアサヒコミュニケーションズ本社で「新人・若手社員研修セミナー」を行い、同工組が最重点事業に掲げる若手社員教育事業をスタートした。
岩渕理事長は「埼玉県の印刷業界をさらに良くするためには社員教育が重要だ。社員の一人一人がレベルアップしないと会社は良くならない。その思いから若手社員の研修セミナーを始めることになった。今回は6時間の長丁場となるが、大いに学んで頂きたい」と冒頭に激励した。
社員教育を最重要事業に掲げる埼印工は2年前に「印刷関連資格士会」を立ち上げた。今回の新人・若手社員教育は6講座に絞り、選抜された組合員企業の若手社員20名が受講した。
研修は午前9時半に始まり、①岩渕均理事長が「会社経営とは」②惠勇人副理事長が「プレス入門」③資格士会の中原雅之幹事が「プリプレス入門」④新井正敏顧問理事が「営業入門」⑤㈱ホリゾン東テクノの中川三喜雄氏が「ポストプレス入門」⑥資格士会副会長の新井貴之氏が「ウェブ入門」をテーマに、それぞれ教鞭をふるった。
岩渕理事長は印刷業の現状、将来予測、ソリューションプロバイダーへの道、起業家精神、社会で活躍する人、良い営業マンとなるために、社員に臨むことなどを力説し、最後に論語と徳川家康の遺訓を紹介した。
新井顧問理事は「今回は社歴約3年の若手社員に役立つ6項目の内容を作った。変化に対応する勉強の場の提供が必要であり、皆さんの成長が会社の発展に繋がる。印刷は全産業をお得意先に持つ恵まれた産業である」とセミナーの目的を強調し、印刷営業の豊富な経験を語った。
同工組は若手社員教育を今後も継続して実施するとともに、専門資格を持つ資格士会と連携して教育事業を推進する。