図書印刷 日本文芸社と高速デジタル印刷を活用したコミックスの小ロット製造を開始

小ロット製造による一例(高橋よしひろ作『銀牙伝説ウィード』3巻)
小ロット製造による一例(高橋よしひろ作『銀牙伝説ウィード』3巻)

日本文芸社と図書印刷は、小ロット重版の対応を開始した。長編作品やシリーズ作品などのコミックスを適正生産することで、書店や読者に全巻が揃った状態で安定的に届けていきたいという想いから、業界に先駆けて小ロット製造を採用するに至ったもの。

同製造には、図書印刷がサービスを開始したDSR(デジタルショートラン)を採用している。

DSRは、図書印刷が2018年10月にサービスを開始した小ロット領域でのワンストップサービス。同サービスは、沼津工場に設置した高速デジタル印刷機と専用加工機での製造を中心にサービスを展開する。

図書印刷では、高速デジタルインクジェット印刷機などにより実現しているDSRで小ロットのワンストップサービスを展開
図書印刷では、高速デジタルインクジェット印刷機などにより実現しているDSRで小ロットのワンストップサービスを展開

既存のオフセット印刷では適正なコストでの提供が難しかった小ロット領域を、高速デジタル印刷機の特性を活かすことで、多品種小ロットの製造を短納期かつ適量生産でクライアントに提供していく。

図書印刷は、出版業界が抱える作品の安定供給、在庫管理コストの削減、発注の効率化などの課題に対して、今後も製造の面から改善支援することを目指す。

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