印青連 移動サロンで印刷関連会社3社を見学
印刷産業青年連絡協議会(印青連)は8月20日、バスツアー形式で企業を視察する移動サロンを開催した。
約100名が参加した移動サロンは古紙リサイクル業の株式会社大久保、製本・印刷業の株式会社善新堂、印刷会社の株式会社ウエマツ戸田工場の3ヵ所を見学した。
大久保は雑誌・新聞、牛乳パックなどのあらゆる古紙リサイクルを手掛ける。また、機密文書の出張処理サービス「Onsite RDVサービス」や出張データ消去の「Onsite ZEROサービス」を展開。専用車で顧客先を訪問し、専用機械で裁断、データ処理する流れを実演も交えて紹介。リサイクルできる古紙、できない古紙をクイズ形式で解説した。
善新堂は創業80年を超える老舗製本会社。大手出版社などの雑誌、コミックの印刷・製本を行っている。本社工場には並製本書籍専用、雑誌・並製本書籍兼用、雑誌専用の製本システムを各1ライン設置。さらに新書判192頁専用システムとして、オフセット両面1色輪転機と折り、丁合、断裁、梱包までインライン化された専用一貫機2ラインを備える。
東京都豊島区に本社を構えるウエマツの戸田工場は2010年3月に開設。都内11ヵ所に点在していた工場の集約、宅地化による物流の限界、工場の老朽化などを背景に建設した。工場内には18台125胴を設備し、枚葉オフセット印刷専門工場として日本一の生産能力を保持する。印刷機だけでなく、1日に平均1,300版出力に対応するプリプレス設備、製本機器も備え、印刷から製本、納品までワンストップで対応する。