印刷革新会 SCREENグラフィックソリューションズが参画、”自働化”さらに前進へ
印刷革新会にこのほど、SCREENグラフィックソリューションズが参画した。
印刷革新会は需要創出から生産現場までの“自働化”で印刷プロセスの全体最適化を目指し、クイックス(愛知県刈谷市)、佐川印刷(愛媛県松山市)、正文舎(北海道札幌市)の印刷会社3社と、リコー、ホリゾン・ジャパン、J SPIRITSの3社で2022年に発足。印刷会社3社は自社の自働化プロセスに投資し、ベンダー各社と印刷会社3社の実務担当者が連携して各社の案件ベースで自働化システムを構築。ベンダー各社が他の印刷会社に、印刷革新会で実現した自働化の実績を水平展開することで、印刷業界全体の活性化につなげる。また、若年生産労働人口の減少に伴う人材獲得や技術継承の課題の解消、働きやすい労働環境の構築など、業界の持続可能性を高めていく。昨年12月にコニカミノルタジャパンが参画し、今回、SCREENグラフィックソリューションズが加わったことでベンダーは5社となる。
2月14日、東京・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターで開催されているpage2024のセミナー会場で開かれた記者会見で、SCREENグラフィックソリューションズ代表取締役 社長執行役員の田中志佳氏は、「SCREENは製版機器メーカーとしてスタートし、昨年80周年を迎えた。もともと製版機器はモノクロだったが、デジタル化を進め、現在のワークフローシステムEQUIOSに至っている。アナログからデジタルの移り変わりを最も経験しており、印刷革新会が目指すところに何らかのサポートができると参画させて頂いた。昨今はエコと言われる。工程を短縮することでCO2削減につながるデジタル化は環境に優しい。この印刷革新会でお客様とともにデジタル化を推進していきたい」と述べている。