印刷工業会 「9月印刷の月」協賛特別講演会で新型コロナの予防策を解説
印刷工業会(藤森康彰会長)は9月16日、Web会議ツールZoomで「2020年9月印刷の月」協賛特別講演会を開催した。聖路加国際病院感染管理室マネージャーの坂本史衣史を講師に招き、「新型コロナ:日常生活における感染予防」をテーマに、コロナ禍の不安を解消すべく、新型コロナの特長や感染経路などを解説した。
新型コロナは、二次感染の約50%の感染源が“無症状の感染者”であり、症状が非特異的なため、他の疾患と判別することが非常に困難。また、死亡率は50歳代以上から徐々に上昇しているが、重症化のリスクはどの年代にもある。主要な感染経路は飛沫、次いで接触のため、2m以内の対面で15分以上会話する場合はマスクの着用が望ましい。
坂本氏は、「近頃、“マイクロ飛沫”による一時的な空気感染リスクも指摘されているが、新型コロナは空気感染するとは言えない。それは漂っているウイルスを吸うことで感染しているため、他の予防策と同様に、3密の状態をつくらないようにすることで回避できる」と新型コロナの正しい予防策について説明した。