印刷図書館 財団設立70周年「印刷図書館コレクション」出版パーティー
印刷図書館は、今年3月、財団設立70周年を迎えたことを記念して、記念誌「印刷図書館コレクション」を制作した。その出版パーティーを10月26日、如水会館で開催し、業界団体関係者をはじめ、長く印刷図書館の運営に貢献してきた人などを招いて、70年を迎えたことを祝った。
印刷図書館は、”印刷業界の図書館”として、業界で発信させれてきた様々な資料・情報を収集し、公開する場として活用されてきたほか、後世に残しておきたい貴重な印刷史料の数々についても、多くの篤志家、印刷会社ならびに業界団体、関連団体などからの寄贈により収集し、保管してきた。
今回の財団設立70年を記念する事業の一つとして発刊した「印刷図書館コレクション」(A4判、120頁、上製本、非売品)は、明治・大正期発行の資料・作品を中心に、選択・掲載。沿革と年表には、昭和初めから今日まで、その時代の印刷人がどのような志を抱いて、どのように印刷図書館および印刷産業を育てようとしてきたかをまとめた内容となっている。
出版パーティーでは、記念誌「印刷図書館コレクション」の出版を祝うとともに、70年を迎えた印刷図書館の足跡を祝う会となった。
冒頭、主催者を代表して山田雅義理事長が挨拶にたち、その成り立ちや貴重な収蔵品と活用、あるいは多くの支援によって成り立ってきたこと、記念誌制作への慰労を交えつつ「印刷業界唯一の専門図書としての役割を今後も果たしていきたい」と述べた。
続いて、来賓挨拶として印刷博物館の樺山館長からは、改めて70年という年月を維持継続してきたことに対する敬意が表されるとともに、「それぞれ固有の目的を追求しながら文化を作り上げていくミュージアム、ライブラリー、アーカイブの”MLA連携”ということが言われるようになっている。印刷の文化、コミュニケーションの新しい文化のあり方を追求するために、連携した関係づくりのために努力したい。そのためにも、皆様のご協力をお願いしたい」と語った。
乾杯の発声で懇親に移り、途中、印刷図書館の軌跡についての映像も上映された。また、印刷図書館の活動にも貢献してきた新村印刷の新村重晴氏、ミズノプリテックの水野雅生氏らも登壇して祝辞を述べ、会場を盛り上げた。