加藤文明社 Jet Press 720S活用したワークショップDaT塾を開催
一般社団法人デザイン&テクノロジ-協会(Design and Tecnology association:DaT)主催による第1回Dat塾が、8月8日、加藤文明社の新宿生産センター2Fのatelier gray(アトリエ・グレイ)で開催された。クリエイターやカメラマンらがワークショップに参加した。
加藤文明社のアトリエ・グレイは、昨年4月から年末にかけてスペースの準備が進められてオープンに至った“印刷のプロとクリエイターが出会う場所”。今回は、『Rapid Prototypingがもたらすプロセスイノベーション』をテーマに、Rapid Prototypingワークショップが行われた。
前半は、レクチャー1としてブライター・レイターの山下潤一郎氏による「印刷とデジタルの融合」、レクチャー2として加藤文明社の加藤文男社長による「『Rapid Prototyping』を可能にするatelier gray」をテーマにしたミニセミナーがそれぞれ行われた。後半は、アトリエ・グレイに設置されているJet Press 720Sによる実演が行われ、可能性を拡げるデジタル印刷の活用が具体的に紹介された。
ワークショップ後半の実演では、①プロトタイピング、②フィニッシング、③セレンディピティ、の3つの構成で行われた。
①では、チラシ制作における用紙の選択と特色のバリエーションについて、見本を参照しながら行った。②では、画像データを基にしたフォトレタッチについて、技術ポイントが解説された。③では、プログラミングによるデザイン生成として、デザイナーの製作したチラシに無限のバリエーションが実現するという付加価値の提案が、Jet Press 720Sを使って具体的に紹介された。
なお加藤文明社では、色域の広いJet Press 720Sの特長を生かし、デジタル印刷ならではのバリアブル印刷を加えることで、無限のバリエーションを可能にするデザインの提案を行うことで受注を成功させている。
ワークショップでは、そうした成功事例なども紹介しながら、デジタル印刷とデザインによる新しい印刷再現についても解説された。