出版科学研究所 出版市場は2.6%減で4年ぶりのマイナス成長、紙は6.5%減、電子は7.5%増~コロナ特需が終息
出版業界の調査・研究機関である公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所(東京都新宿区/浅野純次理事長)は、2022年(1~12月期累計)の出版市場規模を『出版月報』1月号(1月25日発売)で発表した。
紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は、前年比 2.6%減の1兆6,305億円と4年ぶりのマイナス成長。内訳は、紙の市場が同6.5%減、電子出版が同7.5%増だった。電子は前年までの2割前後の伸びから、一桁台と急速に鈍化した。22年は、20年、21年と出版市場を支えてきたコロナ特需が完全に終息するとともに、物価高も、趣味・娯楽品のひとつである出版物に影響し買い控えが発生したと分析している。