凸版印刷 故宮プロジェクトの継続で調印

故宮博物院の単霽翔(ぜん せいしょう)院長(左)と、凸版印刷の足立直樹会長
故宮博物院の単霽翔(ぜん せいしょう)院長(左)と、凸版印刷の足立直樹会長

凸版印刷と、中国・故宮博物院(北京市)は、11月2日故宮博物院内で、2000年から15年にわたり共同で進めてきた「故宮文化資産デジタル化応用研究(略称:故宮プロジェクト)」について、2020年まで継続発展させる第4期故宮プロジェクトの調印を実施した。

故宮博物院の単霽翔(ぜん せいしょう)院長と、凸版印刷の足立直樹会長が調印した。

今回、中国伝統建築における芸術性や技術力、また豊富な収蔵品などの文化的価値をより多くの人たちに理解してもらうため、デジタル技術の活用に力を入れる故宮博物院と、文化財のデジタル化とその活用による文化財との新しい関わり方を提供したい凸版印刷が第4期の継続を判断した。

第4期故宮プロジェクトでは、複雑な質感や微細な工芸技法による文物のデジタル記録や、表示デバイスの高精細化や色域拡大を見据えたデジタル表現など、より先端的な技術開発をすすめ、共同研究20年の集大成として、新旧の成果を積極的に一般に向けて公開する。

具体的には、故宮博物院が2015年10月より公開中の東華門区域での映像展示や、続く11月には、端門に開設予定の展示施設「デジタル故宮」に導入されるVR(バーチャルリアリティ)シアターでのVR作品『故宮VR《紫禁城・天子の宮殿》』シリーズの上映、スマートフォンやタブレット端末などのパーソナルデバイス向けのアプリケーション化などを計画している。

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