凸版印刷「Shufoo!」 新型コロナの影響で2月中旬頃から閲覧数が急増
凸版印刷のグループ会社であるONE COMPATH(ワン・コンパス)が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、新型コロナウイルス関連の政府からの発表や報道と連動して、2月中旬頃より閲覧数が増加したと発表している。特に、2月27日に発表された休校要請を受け、最初に迎えた週末の2月29日の閲覧数は、スーパー、ドラッグストア、ホームセンターの3カテゴリで急増。買い物に行く前に情報収集をしたいというニーズが急激に高まったと見られている。
新型コロナウイルスの報道が加速したのは、株式会社トドオナダの分析によると1月23日以降で、それと同時に感染予防の意識が高まり、各地でマスクや除菌製品などが品薄になり始めた。「Shufoo!」で最初に傾向が表れたのは、翌週明けの27日で、ドラッグストアの閲覧数が急増した。
さらに、その週末の2月1日と祝日だった11日には、スーパーとドラッグストア、ホームセンターの3カテゴリで急増している。
また16日に開催された専門家会議での「不要不急な集まりの自粛を検討する必要がある」という発言を受け、SNS上で「不要不急な外出を避けて」といったワードが急上昇した。それと並行して国内での感染が広がり国民の不安が募っていく中、20日から急激な上昇トレンドがスタートした。
ピークは29日で、前々日の27日に安倍総理より3月2日から全国の小中高校にて臨時休校をするよう要請があった。その後、文科省から学校へ通知が行き、28日中に学校側から休校の案内が出されたという流れがある。同日の夜には閲覧数は最初のピークを迎え、翌29日に急騰。
2019年のトレンドと比較すると、スーパーが1.5倍、ドラッグストアが2倍、ホームセンターは1.2倍の伸長となり、その後も閲覧数は大きく前年を上回っているという。
「Shufoo!」の見解として、ONE COMPATH Shufoo!事業推進責任者である森谷尚平氏は、「マスクや除菌製品の品薄をきっかけに、緊張感の高まりと連動するようにチラシ閲覧需要が増加した。その後発生した買い占めによるトイレットペーパーの品薄も追い打ちをかける要因となっているが、3月2日からの休校要請に伴い、食料品を含めた買い物需要が増加したこと、また、不要な外出を極力控えたいという不安から事前の情報取得ニーズが急激に高まったものと考える。Shufoo!では、こういった生活者の不安を少しでも解消し、店舗からの情報発信を支援すべく、期間限定で店舗向けに情報発信機能の無料提供を開始している。微力ながら、生活者・流通店舗双方の支援をさせていただくと共に、一刻も早い事態の収束を願いたい」としている。