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凸版印刷 3digと等身大のフォトリアルなバーチャルヒューマンと対話するサイネージシステムの実証を開始

 凸版印刷株式会社は株式会社3digと、高精細バーチャルヒューマン領域で協業をし、バーチャルヒューマン自動生成技術を活用した、等身大のフォトリアルなバーチャルヒューマンと対話するサイネージシステム(以下 VHサイネージ)を開発した。

 2023年4月より凸版印刷の神田和泉町ビル(東京都千代田区)内でリアリティを追求したバーチャルヒューマンとの対話が人に及ぼす影響、人が抱く感情や最適なユーザー体験などの検証を実施する実験を開始する予定となっている。

VHサイネージのイメージ図

 開発の背景として、昨今のコロナ感染症拡大防止や省人化の観点から、駅や商業施設などの受付や案内業務をロボットやサイネージシステムが担うようになりつつあることが挙げられる。しかし、高齢者にとって、タッチパネル式の案内表示の利用は抵抗を感じてしまうことから利用を控えてしまうこと、アニメキャラクターと自動音声を利用したAI音声案内では、利用者の属性に偏りが見られるなど、様々な課題が見られた。この点から特に公共性の高い場においては、利用者が誰一人取り残されない公共性が求められている。

 このような課題に対し、凸版印刷と3digは、等身大のフォトリアルなバーチャルヒューマンと合成音声による対話AIを組み合わせたVHサイネージシステムを開発した。

 VHサイネージでは、凸版印刷の「トッパンバーチャルヒューマンラボ」内の「ライトステージ」を用いて計測した高精度な人体に関する実測データと、3digのAIによるバーチャルヒューマンの自動生成システム「anma」を活用し、実在する人物を対象にしたバーチャルヒューマン(以下 実在VH)の効率的な制作が可能となっている。

 実在VHはフォトリアルで高精細であるため、対話AIと組み合わせることで、本人と対話しているような自然な体験ができる。

 凸版印刷と3digは、VHサイネージをはじめ、高精細なバーチャルヒューマンを活用したソリューションを、商業施設や地方自治体などに提供すると共に、バーチャルヒューマン化する対象人物の計測データ管理・マネジメントビジネスを目指している。

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