凸版印刷 製造DXソリューション「NAVINECT®」で、循環資材の管理・運用を支援する「循環資材管理DX」の提供を開始、パレットやオリコンなどの保有数・所在情報を正確に管理
凸版印刷株式会社は2023年10月より、製造現場の様々な課題に合わせて複数のサービスを組み合わせて導入できるテンプレート型ソリューション「NAVINECT®ラインビルド」シリーズの新製品として、製造現場の荷役台として使用されるパレットやオリコン(折りたたみコンテナ)などの循環資材の管理・運用支援に特化した「循環資材管理DX」の販売を開始する。
「循環資材管理DX」では、資材毎に2次元コードやバーコードのラベルを発行、スマートフォンやタブレットなどの操作端末に予め登録して運用する。これらの情報をもとに保有数、所在情報、経過時間をデジタル上で可視化し、循環資材のライフサイクルに合わせた管理を可能にすることで運用にかかる負担軽減に貢献する。
「NAVINECT®」は顧客ごとにシステム設計から運用まで最適な形にカスタマイズし、製造現場のデジタル化を支援する製造DX支援ソリューションであり、凸版印刷がこれまで情報系、生活・産業系、エレクトロニクス系などの幅広い業種の生産品目に対応するため自社の製造現場で開発・運用してきた130ものアプリケーション群とデジタル化のノウハウが活かされている。
2019年4月にオンプレミス型の「NAVINECT®」の提供を開始し、現在は4つのシリーズで製品を提供している。
製造現場のDX導入を手軽に支援する「NAVINECT®クラウド」、生産装置や機器のデータをリアルタイムで収集・活用する「NAVINECT®エッジ」、生産ラインのDX化をトータルで支援する「NAVINECT®ラインビルド」、データ分析・レポート化で改善活動を支援する「NAVINECT®インサイト」。網羅性と拡張性のある豊富な製品群により製造現場のデジタル化から拠点間の連携まで製造業全体のDXを推進します。これまで、食品業界をはじめ自動車部品・化学・住宅設備・製薬業界に至るまで、幅広い業界に採用されています。
「循環資材管理DX」の開発の背景としては現在、SDGsでも「つかう責任」や「気候変動への対策」が謳われているように、環境への配慮は製造業各社が取り組むべき課題であり、拠点間の移動による紛失や回収忘れにより消耗品として扱われることの多かった循環資材についても長期的かつ合理的に運用することが求められている。
凸版印刷では「NAVINECT®ラインビルド」の新製品として「循環資材管理DX」の提供を開始。循環資材の効率的な使用や適切な管理を実現する。
「NAVINECT®ラインビルド」シリーズの「循環資材管理DX」の特長は、循環資材の所在と経過日数の見える化と、所在が一目で分かるマッピング機能、循環資材以外の管理が可能になる拡張性が挙げられる。
循環資材の所在と経過日数の見える化によって、自社の各拠点のみならず、得意先などの社外にある循環資材の数量・経過日数を一元管理することが可能になる。自社拠点から社外に出た経過日数を基に返却期限の管理を行うことができ、返却や回収忘れによる紛失・在庫不足を改善し、適切な管理を支援できる。
所在が一目で分かるマッピング機能によって、スマートフォンやタブレットに移動先の周辺地図を表示することも可能になる。所在に近い拠点をすぐに把握することができるため、パレット回収率の向上と運搬コストの削減に寄与する。トラック輸送の時間外労働規制の強化により発生する2024年問題を目前に、複数拠点におけるパレットの共同管理など益々対応を求められる輸送の効率化を支援する。
また、循環資材以外の管理が可能になる拡張性によって、原材料や製品、部品、工具などの管理も可能になり、工場内のあらゆる在庫を一元管理することができる。部門ごとでの個別管理を無くし、工場全体の在庫管理に関わる効率的な運営を支援する。
今後凸版印刷では、「NAVINECT®」を、製造業を中心に様々な企業に対して提供し、2025年度中に110社への導入を目指す。「NAVINECT®ラインビルド」シリーズでは、製造現場の細かな用途に対応した製品の開発を進め、複数を組み合わせて利用できる「NAVINECT®」の利便性を追求したソリューションの提供を図る。デジタル化した製造現場の情報をもとに、企業間や消費者までサプライチェーン全体のDXを実現することで、バリューチェーンの最適化に繋がるソリューション・サービスを開発・展開する。
価格
月額利用料:7万円〜(税抜)