凸版印刷 自治体向け音声翻訳アプリの実証成果を公開

神奈川県綾瀬市の実証風景
神奈川県綾瀬市の実証風景

凸版印刷は、 フィートと共同で、 国立研究開発法人情報通信研究機構の委託研究「自治体向け音声翻訳システムに関する研究開発」(2015年度から2019年度の5年間)を受託し、自治体窓口業務に対応した国内初の音声翻訳システムの研究開発を進めている。2019年度はその最終年度となり、今までの研究成果を反映した「実証実験用アプリ(最終年度版)」を、2019年7月22日より、 希望する自治体向けに無料で公開する。

実証実験アプリ(最終年度版)
実証実験アプリ(最終年度版)

これまで凸版印刷は、 自治体向け音声翻訳の「実証実験用アプリ」をNICTのニューラル機械翻訳(NMT)エンジンを活用して開発し、様々な地域で実証実験を進めてきた。

2018年6月より凸版印刷が提供している 商用の多言語音声翻訳アプリ「VoiceBiz(R)(ボイスビズ)」は、 本研究開発の成果や知見を活かして開発。 自治体の各種窓口や外国人相談窓口、 教育委員会を通じて学校現場にも広く導入されている。
本年度は本研究開発の最終年度となるため、 自治体向け音声翻訳の「実証実験用アプリ」を今までの実証結果を踏まえ「実証実験用アプリ(最終年度版)」とし、希望する自治体に無料で開放し、広く本アプリを体験できるようにした。 (約100自治体で実施予定)

「実証実験用アプリ(最終年度版)」の特長は、次の通り。
①外国人の来庁目的である国民健康保険・年金、住民登録、子育て、税金などの窓口で使用する専門用語、コーパス(文章や会話などを蓄積したデータベース)を搭載し、自治体窓口において高い翻訳精度を実現。
②これまで自治体専門用語に対応した英語、中国語、ベトナム語の3言語に、韓国語、ブラジル・ポルトガル語、インドネシア語、タイ語、ミャンマー語を加えた8言語対応。
※すべての言語でニューラル機械翻訳(NMT)を採用。
③説明が必要な専門用語については、用語の意味を各言語で解説するサポート機能を搭載。

関連記事

最新記事