凸版印刷 江戸時代の津和野城をVRで復元

凸版印刷は、国宝をはじめ地域のさまざまな文化資産をデジタルで再現し、 人々が誇りを持てる観光資源として活用できる「デジタル文化財」の提供を推進している。この度、島根県鹿足郡津和野町が推進する「津和野町歴史文化基本構想活用観光拠点形成推進協議会」の文化財活用による津和野活性化事業の一環として、現在は石垣しか残っていない津和野城の最も荘厳だった江戸時代初期の姿を楽しめるVRコンテンツ「VR津和野城」を制作した。

津和野城三の丸から人質櫓を望む眺望 製作・著作:津和野町歴史文化基本構想活用観光拠点形成推進協議会、 制作:凸版印刷株式会社
津和野城三の丸から人質櫓を望む眺望 製作・著作:津和野町歴史文化基本構想活用観光拠点形成推進協議会、 制作:凸版印刷株式会社

同VRコンテンツは、凸版印刷が2016年より展開する体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム(R)」で、2019年7月26日から公開となる。

「ストリートミュージアム(R)」は、現代地図の上に古地図を重ねて見ることができ、江戸時代の町並みを確認しながら、実際の町めぐりができる観光アプリ。

VRコンテンツ「VR津和野城」は、日本遺産および日本100名城(※3)にも登録されている津和野城を、凸版印刷が培ってきたVR技術を活用し、高精細のVRコンテンツとして再現。津和野城内の天守や人質櫓などの様子を6か所と、 津和野藩庁を津和野川の対岸から眺める1か所の計7か所をVRで再現している。現地で実際の城跡を見ながら、当時の姿を体験できるコンテンツとなっている。

なお江戸時代の津和野を描いた「日本遺産・津和野百景図」も見ることができ、VR・古地図と組み合わせることで、より津和野城の魅力を感じることができる。

なお、VRコンテンツ「VR津和野城」をより楽しむため、同VRコンテンツを監修した広島大学の三浦正幸名誉教授の講演が盛り込まれた現地体験イベントが9月22日(日)、津和野町で開催される。

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