凸版印刷株式会社は、国立大学法人東京農工大学と複数のロボットの行動を最適化するアルゴリズムに関する共同研究を開始した。

本共同研究では、人とロボットの協働に向け、マルチエージェントシステムを活用する。複数の自律的なロボットをAIカメラ、各種センサーやスマートフォンなどのエッジデバイスと連携させ、人の行動を予測するだけでなく、様々な状況の変化にも対応させる技術を確立する。

共同研究では、ロボットとエッジデバイス用AIの開発、ピッキング倉庫における実証を通して、物流倉庫でのピッキング作業における、人の動きを考慮した自動搬送ロボット（AMR）の搬送経路の最適化を目的とするAI技術に関する研究開発を実施する。

凸版印刷は最適化アルゴリズムのAMRへの実装と、ピッキングシステムの試作を行い、実際にピッキング倉庫における評価実証に取り組むこと。東京農工大はマルチエージェントシステムを活用し、経路最適化アルゴリズム・シミュレーターの開発を行う。

凸版印刷は、東京農工大と共同で、倉庫において人と協働する複数台AMRの経路最適化システムを開発し、社内業務の効率化や、外販サービスとして展開していくほか、マルチエージェントシステムを活用したサービスソリューションを、物流・小売り・スマートシティ向けに展開をする。また、AIとロボットの活用を推進し、産業と技術の発展に貢献する。