共同印刷は、専用アプリのダウンロードをせずに口座開設の手続きができる｢口座開設Web アプリ｣を開発した。顧客の利便性に配慮した「使いやすさ」と、導入金融機関の課題を幅広く
解決する「機能の拡張性」が評価され、千葉興業銀行に初採用された。

同社の「口座開設Web アプリ」は、スマートフォンと本人確認書類さえあれば、手軽に口座開設が申し込める。本人確認書類の運転免許証、個人番号（マイナンバー）カードに加え、番号確認書類の通知カード、名刺にも対応している。開設対象は普通口座と投資信託口座で、投資信託口座の保有顧客はNISA 口座の追加開設も可能。「口座開設Web アプリ」では、スマートフォンのカメラで対象書類を撮影すると、名前や住所など必須記載項目の約1/3 が自動で入力フォームに反映される。書類の読み取り結果から選択肢の候補を表示する機能を搭載することで、手入力項目を最少5 つに削減した。途中離脱しても再開できるため、口座開設の機会損失を防ぐ。
口座開設済みの顧客は、マイナンバーの提出機能のみの利用も可能。また、同アプリは、2020年4月に改正される「犯罪による収益の移転防止に関する法律（犯罪収益移転防止
法）」への対応も予定しており、法改正などのタイミングに合わせて柔軟に機能を追加できる。