全青協 東京ブロック協議会を実施で『新たな課金ポイント』を探求
全日本印刷工業組合連合会の青年組織・全国青年印刷人協議会(全青協、岩村貴成議長)は10月15日、東京都千代田区の㈱大塚商会本社で令和4年度全国青年印刷人協議会東京ブロック協議会(東京青年印刷人協議会10月度定例会)を開催した。「本業(じく)から探す課金ポイント」をテーマに掲げ、序章から6章までのセミナー、個人ワーク、グループディスカッションを通して新たな付加価値獲得の方策を探った。
開催地代表として東京ブロック担当副議長の村井雄大氏は「厳しい経営環境が続いているが、今回の協議会はその状況を抜け出すヒントが見つけられるものになると考えている。ぜひ本日学んだことを持ち帰り、社業に活かしていただけたらと思う」と挨拶した。
来賓からは、全印工連の滝澤光正会長が「皆さんの世代では、さらに大きく業態の姿が変わっていくだろうし、変えなくてはならない。これまでの受注請負型の印刷製造業から脱却し、お客様の課題を解決できる新たなサービスを展開していくための1つの手段としてDX-PLATを提供している。青年会でも積極的に活用していただきたい。時代を支えるみなさまに大いに期待している」とエールを送った。
セミナーは岩村議長、井上貴寛指名副議長が講師となり、1章の「収益獲得の概念の変化」で業界の現状を解説し、2章「イノベーション(変革)への2つのルート」で『価値創造イノベーション』と『利益イノベーション』の両立を提言した。3章「事業利益の生み方=30の価値獲得」では印刷業が分類される『プロダクト販売』や昨今増加している『定額制サブスクリプション』など30の価値獲得モデルを紹介。
グループワークを挟み、4章「課金ポイントによる収益源の多様化」、5章「課金プレイヤーの探し方」では個人ワークとグループディスカッションを実施。自社の主要プロダクト、補完プロダクト、補完サービスを棚卸して課金ポイントを模索し、顧客カテゴリーごとに課金プレイヤーと、その課金タイミングを洗い出すことでさらなる価値獲得の手段を探求した。最後に6章「課金ポイントのずらし方」では、支払者の購入後の流れを追うことによって新たな課金ポイントを見つけ出す手法を解説した。