全印工連 新型コロナで年度末の官公需対応への懸念表明、経済産業省に要請文
全日本印刷工業組合連合会は新型コロナウイルスの感染拡大の問題を受けて、経済産業省宛に、今年度末に官公庁が発注、納品する印刷物について、翌年度への納期延長などの配慮を要請するともに、各関係省庁、全国各自治体への周知を訴える文書を送付した。
全印工連では文書で年度末に集中する官公需に対応するための人員確保、残業の増加などの課題を抱えていることを強調。これまでも集中発注を避けるため、発注の平準化、前倒し、年度に捉われない予算執行、複数年度にまたがる契約制度の実現、過度の校正や修正作業の見直しなどを要望してきた経緯を説明している。
とくに今年度末は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、用紙等原材料の調達から成果物の配送まで、印刷業務以外の影響を懸念。官公需年度末集中の問題悪化にさらなる拍車がかかる恐れを訴えている。