全日本印刷工業組合連合会は、２０２３年８月18日（金）から20日（日）までの三日間、東京都港区の東京都立産業貿易センターで「伝えるためのユニバーサルデザインフェア ～色·文字·かたちでみんなに分かりやすく～」（ＭＵＤフェア）を開催する。５月23日に開いた記者会見で全印工連の滝澤光正会長、浦久保康裕副会長（ＭＵＤ協会理事長）、岸昌洋常務理事がＭＵＤフェアについて説明した。
　ＭＵＤフェアは全ての人々が理解しやすいよう設計された色、文字、かたちなどのメディア·ユニバーサルデザイン（ＭＵＤ）を紹介するイベントで、「展示コーナー」「セミナー」「体験コーナー」の三つのプログラムで構成される。
　展示コーナーは『ＭＵＤを見る』と『ＭＵＤ製品に触れる』の二つのテーマでＭＵＤを紹介。『ＭＵＤを見る』コーナーではＭＵＤの最新技術やＭＵＤ認定各社の取り組みなどの事例を示す。『ＭＵＤ製品に触れる』ではＭＵＤ認証商品やＭＵＤコンペティション受賞作品が展示される。
　セミナーでは専門家によるパネルディスカッションなどで、教育・行政・企業におけるＭＵＤへの取り組みを解説。またＭＵＤに基づいたＯｆｆｉｃｅ文書作成にも触れる予定で、ＭＵＤの知識を深めることができる。
　体験コーナーでは参加者が実際にＭＵＤの技術や製品を試すことができる。小学生の夏休みの課題コーナーも用意し、楽しくＭＵＤを学ぶことができる。さらにプロ向けの実践的なワークショップも企画され、情報アクセシビリティやＭＵＤスキルを身に付けることができる。
　ユニバーサルデザインとは全ての人が利用しやすい製品・環境・サービスを設計する考え方。ＭＵＤはこれを情報伝達分野に適用し、色・文字・かたちを誰もが理解しやすいよう配慮して設計することを目的としている。
　会見で、全印工連の滝澤光正会長は「全印工組は20年近くＭＵＤ事業を進めてきた。メディアを扱うものの責務として、こういった活動を通じ社会課題を解するために活動してきたが、今回は初めて一般の方々にもＭＵＤを広める機会となるようＭＵＤフェアを企画した」とイベントの趣旨を説明した。

【開催要項】
▽開催日·２０２３年８月18日（金）·19日（土）·20日（土）
▽会場·東京都立産業貿易センター（東京都台東区花川戸２丁目６−５）