全日本印刷工業組合連合会の女性活躍推進室ならびに東京都印刷工業組合の広報専門委員会は3月28日、東京都中央区の日本印刷会館で、「女性活躍と補助金活用セミナー」を開催した。セミナーでは、自身も5人の子どもを出産、育児しながら社会保険労務士を務める菊地加奈子氏が、中小零細企業を対象に女性活躍の取り組みに対し、60万円を助成する「特例女性活躍加速化助成金」を中心に助成金の活用と女性も活躍できる職場環境を定着させるための施策を説明した。

　また、全印工連・女性活躍推進室と東印工組・広報専門委員会の委員長を務める吉澤和江氏から、1期2年の集大成としてまとめた「仕事とくらしのバランス教科書」が紹介された。

　全印工連・女性活躍推進室は平成26年度に設置されて以来、東印工組の広報専門委員会と合同で、「女性が働きやすい社会・印刷会社とは」をテーマに、研究・調査などに取り組んできた。その活動の成果として完成させた「仕事とくらしのバランス教科書」は、女性活躍をベースとした『雇用の仕方』と『働き方』についてのガイドブックとしてまとめられている。女性活躍に向けた第一ステップから、『働きやすい職場づくり』、働き方を改革しつつも売上を落とさない『生産性の向上』、そして働きやすい職場の実現による『採用力の向上』の4つのステップで、委員会メンバー企業の事例をもとに解説している。