全印工連 MUDコンペティションの受賞者を表彰、すべてのメディアに情報保証を
全日本印刷工業組合連合会(滝澤光正会長)は2月1日、東京都豊島区のサンシャインシティワールドインポートマートで「第16回メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」の表彰式を執り行った。応募総数255点のなかから、一般の部で松本印刷㈱・池野絵美氏、岡野良哉氏の『伝える おくすり手帳のしおり』、学生の部で専門学校浜松デザインカレッジ・山﨑朱梨氏の『色覚多様見本帳』がそれぞれ経済産業大臣賞を受賞した。受賞者には経済産業省商務情報政策局コンテンツ産業課の目黒浩課長補佐から賞状と記念品が贈られた。
表彰式の冒頭、滝澤会長は「全印工連では、障がいを持った方や高齢者、また外国の方にも等しく情報を伝達する役割があるという考えをもとにMUD(メディアユニバーサルデザイン)に長く取り組んでいる。印刷会社や、これからメディアに関わる仕事を目指す方々にこうした考えを広く理解していただき、普及していくために実施してきた。当コンペティションは今回で16回目となり、業界内外でMUDの理解が進んでいるかと思うが、まだまだ不十分な点も見受けられる。情報保証の考え方がすべてのメディアに行き渡ることを目標に、今後もMUDの活動を継続的に実施していく」と挨拶した。
引き続き、協賛企業を代表してリコージャパン㈱PP事業部の三浦克久事業部長が祝辞を述べ、CSR推進委員会の浦久保康弘委員長が「時代を反映したような素晴らしい作品が多く集まるようになったと感じている。今回の受賞を機に、さらに技術を磨いて新しい社会課題の解決に活かし、デザインで世の中を良くしていきデザインで人を救えることを実践していただきたい」と今後への期待感を表した。