全印工連による「第12回メディア・ユニバーサルデザインコンペティション」の審査会が、昨年12月19日に行われ、経済産業大臣賞を一般の部では大阪シーリング印刷「視覚障がい者への声のかけ方　学習セット」が、学生の部では岡山県立大学・田上明莉さん「知ろう、感染症のこと」が、それぞれ受賞した。

一般の部で受賞した「視覚障がい者への声のかけ方　学習セット」は、大阪シーリング印刷の中原聡美氏、福尾有希望氏、河澄香菜子氏、池田由佳氏、柴田みお氏、乗松めぐみ氏、平田義二氏、米田友規子氏によるもので、「視覚障がい者への声のかけ方を学べる教材として、学校の授業で広く活用することができる点が大きく評価できる」と評価された。

学生の部で受賞した「知ろう、感染症のこと」は、岡山県立大学の田上明莉さんによるもの。「感染症について手軽に手にとって読むことができる冊子であり、非常に明快でわかりやすく書かれている。表紙に描かれているキャラクターもポップで印象に残りやすく、中身を読みたいと思わせるような存在感の大きな作品であることも評価できる。多くの方に伝えるべき情報を確実に伝える“情報保障”の観点からも印刷物とテーマ設定の良さに読みやすさが三位一体となっており、学生の応募作品としては秀逸である」と評価が寄せられている。

その他の主な上位入賞作品は、次の通り。

【優秀賞】

一般の部　　大阪シーリング印刷「訪日外国人に対する快適レンタカーサポートセット」／スタジオーネ63「よりよいMUD製品づくりのための営業活動補助ツール」／朝日印刷「OTC医薬品（一般用医薬品）の服用をサポートするパッケージ」

学生の部　　大阪市立デザイン教育研究所「地下鉄非常時のススメMetro mergency Guide Book」／大阪市立デザイン教育研究所「遊んで覚える！手話カード」／大阪市立デザイン教育研究所「ずっと一緒のための…うちの子避難マニュアル」