全印工連 『DX』テーマに「2022全印工連フォーラム」開催 新たな連携でプレゼンスを高める

全日本印刷工業組合連合会(滝澤光正会長)は9月30日、愛知県名古屋市の名古屋東急ホテルで「2022全印工連フォーラム」を開催し、全国の組合員と全印工連事業を共有するとともに、『DX-PLATで手に入れよう「未来」という名の搭乗券 ~実践メンバーの思考と理想から読み解く印刷業の新次元~』をテーマに掲げたパネルディスカッションで印刷業界のDXを展望した。

 鳥原久資副会長の開会挨拶の後、滝澤会長は「DX-PLATの運用メリットは、『設備の稼働率向上と最適化』、高度な品質や仕様、納期などが求められる仕事の『コスト削減』、『受注業務や管理業務の合理化』、『新たな価値創出』の4つとなる。DX-PLATにより、自社の得意な仕事を集め、稼働率を高めて収益を上げ、発注者側にもその利益を還元する。それによって収益と時間的余裕が新たな価値、新たな事業を生み出すと考えている。重要なことは、自社のビジョンとミッションを明確にし、各社が事業領域を構築することである」と説明したうえで、「独自の専門性を持った各社がDX-PLATでつながり、共創することで相乗効果が生まれる。DX-PLATを正しく理解していただき、自社の変革のツールとして活用してほしい。そしてともに新たな時代における印刷産業を高付加価値コミュニケーションサービス産業へと進化させ、社会における重要な産業としてプレゼンスを獲得していきたい」と全印工連の方針を示した。

 会長メッセージの後には、各委員会から事業内容が報告された。引き続き、江森克治常務理事がモデレーターを務め、川瀬健二氏、飯尾賢氏、権名津隆治氏、今井孝治氏をパネラーにパネルディスカッションを実施。DX-PLATとMIS「BRAIN」のトライアルに取り組むうえで苦労した点や今後の課題、目指す先について情報を共有した。江森常務は「DX-PLATは名前の通りあくまでもプラットフォームなので、1社での成長が難しい時代に、同じ志をもった仲間で連携できるツールとして捉え、新しい連携の形を考えるところからはじめていただきたい」とDX-PLATの活用を促した。

 途中、「2023全日本印刷文化典広島大会」の実行委員会メンバーが登壇し、開催向けた意気込みを語った。広島大会は2023年10月13日、14日の両日、広島県広島市のリーガロイヤルホテル広島で『真っ赤に燃やせ!印刷魂 水の流れが大地を創る。人の心が未来を開く。』をテーマに開催される。

 最後に、瀬田章弘副会長が閉会挨拶で締めくくり、懇親会へと移った。

DXを活用した方針を示す滝澤会長
DX-PLATとMIS「BRAIN」のトライアル企業によるパネルディスカッション
「2023全日本印刷文化典広島大会」をPR
2022全印工連フォーラム会場

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