伊藤園、凸版印刷 アルミレス紙パック飲料容器の開発で地球環境大賞環境大臣賞

紙パック容器の構造
紙パック容器の構造

伊藤園と凸版印刷は、日本製紙と協働して開発したリサイクルができる「アルミレス紙パック飲料容器」の開発で、第25回地球環境大賞(主催:フジサンケイグループ)の環境大臣賞を受賞した。

従来の紙パック飲料容器は、長期保存するために、容器の内側にアルミ箔を使用している。このため、飲用後に容器をリサイクルするためには、紙とアルミ箔を分離しなければならず、その手間と分離の難しさから、リサイクルの仕組みが利用できず、廃棄されていた。

伊藤園は、2010年、アルミ箔に代わる環境配慮型フィルムとして、当時、食品、化粧品類やトイレタリーなどの包装に使用されていた凸版印刷製の透明ハイバリアフィルム「GLフィルム」に着目。アルミ箔と同等レベルのバリア性を持つGLフィルムを紙パックに応用すれば、リサイクルが容易になることから開発を開始した。4年にわたる開発を経て、酸素透過性等で、従来製品とほぼ同等の品質保持性能を持つ本容器の開発に成功。常温で長期保存可能な野菜飲料の紙パック飲料容器として初めて、牛乳などの紙パックと同じリサイクルの仕組みを利用することが可能となった。

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