京セラ 捺染印刷向けの新インクジェットヘッド発売
京セラは、インクジェット印刷機の基幹部品インクジェットプリントヘッドで、捺染印刷向けに新しい高耐久性デザインを採用した製品を開発し、今月より量産対応を開始した。
デジタル技術は、版が不要で必要な分量のみを即時印刷でき、生産性向上とコスト削減ができ、版洗浄用の廃液も発生せず環境負荷の低減にも寄与する。このため、近年、捺染市場での需要が飛躍的に拡大し、デジタル化が急速に進んでいる。一方、印刷環境は過酷で、布メディアの搬送時における巻き込みやそれに伴う印刷機への衝撃、さらにはインクミストやメディアダストの飛散などによって、印刷機にエラーが生じることがあり、これらの過酷な環境に耐えられる高耐久性ヘッドが求められていた。
同社はこのような市場ニーズに対応するため、過酷な環境下での利用に適したロバスト(堅牢)設計により、高耐久性プリントヘッドを実現。さらに、1本のヘッドで2色同時印刷が可能なため機器を小型化できる。また、ヘッドの有効印刷幅は世界最大の112mmであり、機器設計やメンテナンスが容易となっている。