京セラ 防犯カメラAIを導入し重点箇所の管理体制を強化、工場のDXで業務削減・管理強化へ
株式会社VAAKは、京セラ株式会社に提供する映像解析AIサービス「VAAKEYE 工場DX」の活用事例を公開した。担当者様にインタビューを行い、背景や導入効果などを詳しく掲載している。
主要工場に導入し、 規模はカメラ500台。人的負担を大幅に削減し、 管理面の効率化と強化を実現。ヒヤリハットを早期発見することで重大事故を防ぐ新しいカメラ運用体制となった。
映像解析AIサービス「VAAKEYE」は、カメラ映像から「行動」や「異常」を見つけ、管理や防犯の自動化を行う映像解析AI。犯罪防止、事故防止、業務効率化などを支援し、公共施設、ビル・施設、工場・プラント、小売店、オフィスなど幅広く利用できる。
現在、工場では事故や管理不備を防ぐため、ヒヤリハットを減らしていく必要がある。そこで京セラでは、事故や管理不備につながる兆候を特定し、それら事象を減らすことを目指していた。この行動管理にカメラを活用していたが、日常的に確認するには業務負担が大きく、有事に見返すものでしかなかった。そこでAIを活用することで人的負担を大きく軽減し、問題検知・原因特定に役立てることができるのではないかと考えたことから導入に至っている。
なおVAAKEYEを利用していると、いろいろな検知アラートを目にするわけだが、例えば「転倒」というアラートの場合、ある作業者が滑って体勢を崩したのが確認できたのでタイルを滑りにくいものに変更した。このように潜在的なヒヤリハットが可視化されることで、重大事故の可能性を未然になくすことに貢献していると考えている。
なお他のソリューションとの比較では、他社では要件定義から開発・導入まで1~2年かかると言われていたところが、VAAKEYEでは100以上の行動が学習済みで提供されている。同社が想定していた行動も学習済みだったため数か月でPoCが完了した。
またコスト面については、他社のスクラッチによるAI解析エンジン作成と比べ、VAAK社では既存モデルがあるため、非常に安価となっている。
活用事例の詳細は京セラホームページから( https://vaak.co./case-kyocera )