京セラ インクジェットプリントエンジンの国内提供を開始、高速高画質のインクジェット印刷の導入が容易に
京セラ株式会社は、5月16日、KYOCERA NIXKA Inkjet Systems S.A.S.(京セラニクスカインクジェットシステムズ社)が開発・製造するインクジェットプリントエンジンの国内での提供を開始した。
京セラが国内で提供を開始するインクジェットプリントエンジンは高速・高精細を実現するプリントヘッドを搭載し、インクジェット印刷経験のないユーザーでも、容易に既存の印刷装置や生産ラインに組み込み使用が可能なため、印刷市場で増加している多品種少量印刷ニーズに応える。
今回国内提供を開始するラインアップは、108mm幅でフルカラー印刷に対応した「ボックス型プリントエンジン」と、複数台組み合わせることで印刷幅や色数を増やすことが可能で、さまざまな用途に適合できる「バー型プリントエンジン」を揃えている。なお、インクジェットプリントエンジンの搭載事例として、フォト印刷システムの提供・販売も順次予定している。
■ ボックス型インクジェットプリントエンジン
オールインワンのコンセプトで、水性インクによるモノクロまたはフルカラー印刷に対応したインクジェットプリントエンジン。印刷幅は108mmで、解像度1200×1200dpiで100m/分の印刷、1200×600dpiで最高200m/分の印刷が可能。クリーニングステーションを内蔵しており、既存の印刷設備やシステムへの統合が容易で、メンテナンス性に優れた設計になっている。既存の償却済みシステムを活用でき、環境対応に貢献する。
■ バー型インクジェットプリントエンジン
幅広印刷が可能な水性インク対応インクジェットプリントエンジン。ボックス型と同じ解像度と速度を持ち、216mmから866mmまでの印刷幅に対応したプリントバータイプ設計となっている。クリーニングステーションも併せて提供致し、インクジェット印刷を安心して導入できる。1台のプリントエンジンでモノクロ、フルカラーと追加で設備をアップグレードさせていくことも可能で、さまざまな用途に適合できる。