二興 新たにシール・ラベル製造のサポート事業をスタート、多品種・小ロットの高付加価値ラベル製造の内製化を支援

オフセット印刷用資材などを扱っている 株式会社二興 は、粘着塗工の内製化に取り組む印刷会社をサポートする事業をスタートした。新事業では、粘着剤やシリコーン剤、剥離紙といった材料の供給だけでなく、塗工機についても低価格で提供する。

新事業の主なターゲットは、多品種小ロットで高機能・高付加価値ラベルを製造する印刷会社。
ラベルの使用環境や機材の種類などに応じて、粘着剤にカスタマイズも施す。加えてシリコーン剤や剥離紙など含め、包括的にラベル製品を設計していくことを支援する。
同社が扱う粘着剤はエマルジョン型が中心ではあるものの、ホットメルト型も取り扱う。小ロットの環境対応型の粘着剤に関する問い合わせもあることから、要望には「出来る限り応じる方針」としている。

同社ではこれまで、オフセット印刷向けのロールやブランケット等だけでなく、インキ、洗浄液など副資材まで取り扱ってきた。特に最近は、オフセット印刷を手掛けるラベル印刷会社からの受注も増加しつつあり、それに伴い粘着関連資材の問合せも増加している。
こうした状況から粘着塗工のサポート事業を新設するに至った。新事業スタートにあたっては、粘着関連の技術ノウハウを備えたスタッフも揃え、海外メーカーと提携して粘着加工機も販売する。


資材だけでなく塗工機などシステムまでサポート

提案にあたっては、希望のオリジナル商品についてヒアリングを行い、オリジナル商品に必要となる粘着剤を検討。同社では、各種粘着剤(水性エマルジョン・ホットメルト・UV等)に対応しており、希望する商品に応じた粘着剤サンプルを作成し、提案する。さらなるカスタマイズの要望があれば、再度サンプル作成から対応する。
オリジナル粘着剤が確定したら、必要に応じて塗工機の提案も行う。塗工機についても、印刷工場のスペースや粘着剤の膜厚、スピード、設備投資額などに即して最適な機器を図面から製作する。これまでエマルジョン型粘着剤の塗工機は乾燥工程が必要なため大型になりがちだったが、塗工スピードや膜厚などのバランスにより小型化を実現。価格についても、凸版間欠機並みに設定しているという。

塗工機については、すでに複数台導入されており、多品種小ロットの高付加価値ラベル向けのシステムとして稼働している。
なお、ラベル印刷に伴う需要が期待されるRFIDに関するシステムについても用意している。

同社では、粘着塗工の内製化に取り組むラベル印刷会社のビジネスに貢献すべく、資材から機械までトータルサポートを行っていく。

株式会社二興
東京都豊島区高田3-15-5
Tel.03-3986-2735

RFID関連システム

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