総合印刷会社の中本本店（広島市中区）は5月25日、新しいタイプの印刷サービス『インサツビト』を開始した。デザイナーをはじめとするクリエイターが印刷技能士など印刷のプロと対話できる場を開設し、印刷表現の悩みの解決や独自のアイデアの具現化を支援する印刷サービスを提供する。

クリエイターは、消費者の興味を喚起させるため、アイデアをどのように表現するかを日々考えている。これらアイデアを印刷物にする場合、紙やインキ、印刷機の特性や知識、印刷データの制作知識などが幅広く必要になる。このため、印刷発注の窓口である営業だけではクリエイターが抱える印刷表現の悩みを解決するには限界があった。

『インサツビト』は、印刷の国家技能検定一級を持つ印刷技能士やデータ変換、画像の色補正等をするオペレーターなど、印刷のプロがクリエイターと対話。直接相談を受けることでクリエイターが抱える印刷表現の悩みを解決し、クリエイターのアイデアやイメージを形にする。

同社ではサービス開始にあたり最新鋭デジタルオフセット印刷機「HP Indigo 7K デジタル印刷機」を導入した。また印刷機を稼働させながら、その場で確認作業や色調整、打合せができる専用オフィスを開設し、印刷のプロによるきめ細やかな対応のもと、特殊インキや特殊紙を用いた様々なテスト印刷を可能にした。

『インサツビト』は専用サイト( https://insatsubito.jp/ )で会員登録(無料)すれば、広島県外在住のクリエイターもオンラインでサービスを利用することができる。今後は印刷セミナーやワークショップなども定期的に開催し、印刷表現の可能性を広く伝えていく。