三菱製紙 TDPシステムが優秀省エネルギー機器表彰で受賞
三菱製紙の『直接感熱方式印刷版製版システム(TDP システム)』が、一般社団法人日本機械工業連合会が主催する優秀省エネルギー機器表彰で『平成27年度 日本機械工業連合会会長賞』を受賞した。
同賞は、優秀な産業用省エネルギー機器の開発、実用化を通じて、エネルギーの効率的利用の促進に貢献していると認められる者及び企業その他団体を表彰する制度。表彰を通じて、優秀な省エネルギー機器の普及を図ると共に、省エネルギー機器の開発を促している。
受賞したTDPシステムは、直接感熱方式を採用した印刷版製版システム。これにより従来の製版システムで必要とされている化学薬品を用いた現像処理が不要となり、顕著に省エネルギーを実現。リボンやトナーなどの消耗品も必要とせず、印刷版以外の廃棄物が発生しない環境負荷が非常に小さい。今回の受賞は、これらの設計思想と、それを実現した三菱製紙独自の高い技術が評価された。
TDPシステムの印刷版は、長年培ってきた三菱シルバーディジプレート等の印刷版技術と、高保存性感熱紙や、2色発色感熱紙等で定評がある感熱発色技術を融合させたもの。また、基材のレジンコーテッド紙は、三菱製紙グループの北上ハイテクペーパー株式会社で生産、最適化した。製版用フィルムの出力も可能で、印刷版と製版用フィルム兼用タイプとして印刷会社で導入が進んでいる。