ワンコンパス「Mapion Biz」調べ 商品探しに関する意識調査で、半数以上が商品探しで店舗をハシゴした経験あり
凸版印刷株式会社のグループ会社である株式会社 ONE COMPATH(ワン・コンパス)が運営する、法人向け地図ソリューション「Mapion Biz」は、実店舗を巡って商品を探した経験や行動についての調査を行った。対象としたのは全国の男女 6,455 名。
「Mapion Biz」では、 食品や日用品など特定の商品がどの店舗で買えるかを検索できる「取扱い店舗検索」を提供している。そのことから、実店舗を巡って商品を探した経験やその前後での行動について、 商品を「食品・健康食品」「化粧品」「家電」など全13カテゴリに分けて調査。
その結果、半数以上の人が商品を探し回って店舗をハシゴした経験があることや、「食品・健康食品」はTVで知ったものを、「化粧品」はSNSで知ったものを探したことがある人が多く、売っている場所をネットで検索する人が多いこともわかった。
なお、本調査に関して、詳しいデータや回答をまとめたホワイトペーパーも公開している。
https://www.mapion.co.jp/sales/downloads/request/whitepaper_2302.html
「商品探しに関する意識調査」について
・半数以上の人が特定の商品を探し回った経験アリ。CMやキャンペーンで見かけた食品や飲料が多数
・商品を知ったきっかけの多くは「TV・ラジオ」、買える場所を調べる方法は「Google・Yahoo!検索」
・SNSで商品を認知する人が多い「化粧品」、買える場所を探すときもSNSを利用
・探し回らない理由は「こだわりはなく代用品買う」、「事前に買える場所を調べる」
特定の商品を求めて複数店舗を探し回った経験について聞いたところ、半数以上の人(52.5%)が「経験がある」と回答している。
探し回った経験のある商品カテゴリについては、「食品・健康食品」が59.6%でトップだった。 2位が「飲料・お酒」(30.6%)。「孫がCMで見て食べたいというので、何軒ものコンビニで探したが見つからず、結局いつも行っているスーパーにあった(笑)」(50代女性)、「Twitterのキャンペーンで『コスタコーヒー』の新作が出ていたが、コンビニを数軒はしごしてやっと見つけた」(30代女性)など、食品や飲料では、SNSで話題になったり広告やキャンペーンを実施したりすることが多いことから、探し回る人が多いようである。
3位は「日用品」(23.5%)。具体的な商品については、「好きな香りの柔軟剤」(20代女性)、「洗濯洗剤」(40代女性)など、一度お気に入りになったものを使い続けるために探す人が目立った。なお「洗顔フォーム詰め替え」(50代女性)を具体的な商品として挙げた人は、「詰め替えは同じ製品でないといけないと書いてあるため」と、代替品にはできない事情が理由としている。
前問で探し回った商品について、商品を知ったきっかけと、商品を探し回る際に買える場所をどのように調べたのかを聞いている。
それによると、知ったきっかけは「食品・健康食品」や「飲料・お酒」など多くのカテゴリで「TV・ラジオ」を挙げる人が多くいた(13カテゴリ中7カテゴリでトップ)。「TV・ラジオ離れ」と言われているが「ドラマで使われたケーキがコンビニで発売されたけど、売り切れで何軒もはしごしました」(50代女性)、「ごま豆乳鍋はラジオパーソナリティが美味しいと言っていて食べたくなった」(40代女性)などの声から、まだまだ影響力が大きいことがわかる。
そのような中、「化粧品」は唯一「SNS」が1位(35.1%)だった。「Instagramでオススメされている投稿を見てネットで情報を調べた」(40代女性)など、化粧品についてはSNSの情報を参考にする人が多いようである。
一方、商品を買える場所を調べた方法では「Google・Yahoo!検索」が全カテゴリで1位となっており、「公式サイト・アプリ」や「SNS」に大きな差をつけている。
このことから「TV・ラジオで見聞きした商品をネット検索で買える場所を調べる」という行動が一般的になっているといえそうである。中には「テレビで見て欲しいと思いGoogle検索して買いに行っても無いので諦めました」(60代男性)と、必ずしも解決できるとは限らないようである。
SNSで商品を認知する人が多い「化粧品」、買える場所を探すときもSNSを利用
商品を知ったきっかけのトップがSNSだった「化粧品」について、商品を知ったきっかけと買える場所の調べ方についての関係性を見てみる。
「TV・ラジオ」で知った人の調べ方トップは「Google・Yahoo!検索」で51.2%。一方で、「SNS」で知った人の調べ方トップは「Google・Yahoo!検索」が50.9%だったが、僅差で「SNS」が49.7%となった。
具体的なエピソードとして「Twitterの情報を元に何軒もドラッグストアを毎日見て回って手に入れた」(30代女性 探した商品:KATEのリップモンスター)といったものがあった。化粧品に関しては、認知する方法も買える場所を探す方法もSNSを活用していることがわかった。
企業によって、問い合わせ先としてコールセンターやお客様相談室などを設置しているところもあるが、「コールセンターに電話をした」人は最も少数派となった。買える場所を調べる際、生活者にとってコールセンターに問い合わせることは選択肢に入っていない、もしくはハードルが高いともいえる。
しかし、「ホームページで調べて電話で問い合わせをして店舗に購入に行きました」(50代男性)など少数派でありながら活用する人もいるようである。
探し回らない理由は「こだわりはなく代用品買う」「事前に買える場所を調べる」
1問目では様々な手法で商品を探し回る人がいる一方、47.5%の人が「探し回ったことがない」と答えている。
探し回らない理由を聞いてみたところ、「欲しい商品が売っていなかったら別の商品を購入するから」(30代男性)など、特定の商品にこだわらず、なければ代用品を買うという声が多くあった。
その一方で「事前に、どこの店で何時から販売かを調べ、販売数量等を確認して行くか行かないかを決めている」(60代男性)、「探し回るのが面倒なので、事前に売っている店を調べてから買いに行く」(50代女性)と
いったように、事前に買える場所の情報収集をしている人もいた。何店舗も商品を探し回らないように、あえて事前に調べるという人も少なからずいるようである。
以上の結果から、実際に商品を探し回るかどうかに関わらず、販売機会の損失とならぬよう購入可能な場所の情報提供をしっかりと行うことは、より「顧客=ファン」を増やすための重要な施策といえる。
「商品を知ったきっかけ」に関する具体的なエピソード
【TV・ラジオ】
・50代女性、探した商品:マキアージュのリキッドファンデーション
「TVでマキアージュのリキッドファンデのCMがあり、店頭に行ったら無くて何件もハシゴした」
・40代男性、探した商品:ヤクルト1000
「テレビなどで話題になっていたので興味をもち、自動販売機などを回った」
【SNS】
・20代女性、探した商品:お~いお茶
「『どうぶつの森』のおまけがコンビニ限定という情報をSNSで見たため、コンビニを探し回った」
・40代女性、探した商品:丸美屋のふなっしーカレー、ニンテンドークラシックミニなど
「Twitterなどで発売を知り、友達に聞く。買い物に行く時に必ず探すようにスマホのメモに書いて、買い物の際にはあちこち探し回る」
【店頭】
・50代女性、探した商品:キュレルのファンデーション
「一度、マツキヨの店頭で見たことがあったので、いずれ買おうと思っていた。敏感肌で乾燥肌なので、きっと肌に合うと思っていたからだ。しかし、いざ買おうとすると店になかった。他のマツキヨ2店でもなくて、ドンキで見つけて買いました」
【Webサイト】
・40代女性、探した商品:ファミリーマートのデニッシュキューブ
「公式サイトで新発売を知って食べたいと思って店頭に行った時には見当たらず、その内に無くなってしまった」