ローランドDG UVフラットベッドプリンター「VersaOBJECT MO-180」発売、まざまな立体物に高精細ダイレクト印刷

ローランド ディー.ジー.株式会社は、10月23日、さまざまな立体物に高精細なダイレクト印刷が行える「VersaOBJECT(バーサオブジェクト)」シリーズの新製品として、UV-LEDフラットベッドインクジェットプリンター「MO-180」を発売した。

同製品はスタガー配置された新開発の大型プリントヘッド2基、および従来機と比較して約3倍にパワーアップしたUV-LEDランプを採用。加えて高速吐出に最適なドットコントロール技術により、スタンダードモード1.90m2/時の生産性を実現した。

VersaOBJECT MO-180

白同時印刷の生産性も従来機の約2倍に向上した。また、吐出された微細なインクをより短時間に硬化・定着できるため、小さな文字や緻密なテクスチャ、グラデーションなどを細部まで高精細に再現できる。

使用するEUV5インクは、CMYKWhGlに加え、新色のオレンジとレッドを採用。オレンジとレッドインクをプロセスカラーとしてコントロールすることで、CMYK印刷に比べ約20%色域が拡大し、高発色かつ正確な色再現性を実現した。

また、一つのインクで、柔らかいものから硬いものまで、幅広い材質に対応。各種プラスチック、紙、革、木材などはもちろん、プライマーインクを使用することでガラスや金属への印刷も可能。さらに、クリアインクによる光沢や艶消しなどの仕上げ効果や立体的でリアルな質感表現は、付加価値の高いアイテム製作を実現する。

印刷エリアはA3サイズをカバーし、最大204mmの厚さの立体物に印刷が可能。高さのある冶具の組み込みができるので、さまざまな形状のアイテムに印刷ができる。また、オプション品の回転軸ユニットを使えば、最小10mmから最大直径121mmまでのボトルなどの円柱状の物にもプリントできる。

さらに、7インチフルカラータッチパネルを採用し、より直感的なプリンターの操作を実現。印刷設定やメンテナンス操作など、誰でも簡単に使いたい項目に素早くアクセスできる。また、新しい「自動クリーニング」機能の搭載により、プリントヘッドを常に良好な状態に保ち、安定した印刷品質の実現をサポート。その上、エラーが発生した際のより的確なサポート、稼働状況の可視化、簡単な利益計算などを可能にする「Roland DG Connect(ローランドディージー・コネクト)」や、印刷データやアイテムの種類が多く、継続的にまとまった出力が必要なパーソナライズサービスなどのビジネスを支援する「PrintAutoMate(プリントオートメイト)」などのクラウドサービスにも対応。顧客の効率的な業務の実現とビジネスの発展に貢献する。

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