ルドルフ・ミューラー氏が来日、極小ロット製本“ブックオブワン”の進展強調
製本・印刷・新聞発送機器メーカー、ミューラー・マルティニ グループ会長のルドルフ・ミューラー氏がこのほど来日し、4月12日の記者会見で昨年のドイツで開催されたdrupa2016の成果や市場の動向、今年2月にスイスで開かれたフンケラーイノベーションズデイの出展内容などを語った。
ミューラー氏はdrupa2016で掲げた「フィニッシング4.0」の理念を振り返り、バリアブル(可変)印刷の進展に伴い、確実に極小ロット製本「ブックオブワン」が現実のものとして広がっていることを強調。フンケラーイノベーションデイズでもロボットアームを利用した全自動のサイズ可変製本を披露し、自動化や他社機器との連携が進んでいる現状を指摘した。
国内では出版大手のKADOKAWAや商業印刷のウイルコーポレーションが同社の無線綴じ機「アレグロデジタル」を採用し、デジタル書籍生産のトレンドが芽生えていることを示した。