リョービMHI 東日本パートナーズクラブに230人集う、RMGT基調報告で労働力確保、社会責任、生き残りをかけた価格交渉、世界市況、drupa2024、RMGTの取り組みを発表
リョービMHIグラフィックテクノロジー(RMGT)(株)の東日本地区のユーザー会「2024年東日本リョービMHIパートナーズクラブ」が9月10日、東京・文京区のホテル椿山荘で開催され、230人が出席した。広川勝士社長は「労働力の確保が困難な時代、社会に対する責任、生き残りをかけた価格交渉、世界市況の変化、drupa2024から見る世界の印刷市況」をテーマにRMGT基調報告を行い、今後の取り組みを発表した。
冒頭に東日本リョービMHIパートナーズクラブ代表幹事の吉岡新氏(共立速記印刷(株)代表取締役会長)は「本年のパートナーズクラブも既に9月3日仙台で開催され、大いに盛り上がった。リョービMHIが新会社となり今年で10周年を迎えたことを祝い、感謝したい。今年はdrupa2024が開催されデジタルゼーションと自動化がテーマであった。RMGTは菊全判寸延びRMGT1060LX-6と970、新しい乾燥装置が発表された。最新の情報を得ることが出来る基調報告、講演、懇親会を通して皆さんと交流できることを楽しみたい」と開会挨拶を述べた。
RMGTの広川勝士社長は「リョービMHIが発足して10周年の節目を迎えた。これまで支えていただいた皆様に感謝をしたい」と挨拶を述べた後にRMGT基調報告を行った。基調報告は①労働力確保が困難な時代②社会に対する責任③生き残りをかけた価格交渉③世界市況の変化④drupa2024から見る世界印刷市況を解説・分析した。
「労働力確保が困難な時代」では①団塊の世代が後期高齢者になり労働力不足が深刻になる②中小企業の売上額の増加に対して従業員数不足が進む③人手不足解消に向けた取り組み④省力投資、外注・下請け化の傾向、さらに設備投資によるメリットと影響を解説するとともに労働者の高齢化への対応、競争力の強化、コストの削減、品質の安定化等、長期的な視点でのメリットを強調した。
さらに①従業員の満足度・エンゲージメントの向上に向けた企業の取り組み②印刷会社の働き方・生産性向上策③RMGTのワークエンゲ―メントに向けた取り組み④印刷業が「特定技能1号」の対象分野に追加⑤印刷会社の働き方・生産性向上策の具体的なな課題と対応を解説した。
「社会に対する責任」では日本のSDGsの現状、サプライチェーン全体で問われる排出量の課題、さらに「生き残りをかけた価格競争」では、①価格競争から価値KYOSO②主要原材料の高騰状況③経産省の価格交渉促進月間のフォローアップ調査、価格競争④埼玉県の支援事業、支援事業まとめサイトJ-net21の詳細を解説した。
「世界市況の変化」では①停滞している印刷市場と伸びている市場②生産地を中国から東南アジアや中南米にシフト、さらにdrupa2024から見る世界市況世界の印刷市況を解説。最後にRMGTの取り組みとして「人に優しい、経営に優しい、地球にやさしい」をキーワードに取り組んでいくことを明らかにした。
特別講演会ではフリーアナウンサー人財育成コンサルタント、出雲観光大使の福満景子氏が「好感度アップの話し方」と題して講演。懇親会ではRMGTの浦上彰顧問が「今までにないスピードで変化している。自動化システムを提供し、パートナーズクラブを通して交流を強めていきたい」と開会の挨拶を述べ、錦明印刷の塚田司郎社長が乾杯を発声。最後に村重幸夫取締役営業本部長が閉会挨拶を述べた。