リコー PFUの株式取得し、連結子会社化~デジタルサービス強化へ
リコーは4月28日開催の取締役会で、富士通から同社の子会社であるPFUの普通株式の一部(発行済株式数の 80%)を取得することを決議し、株式譲渡契約を締結した。株式取得によって、PFUはリコーの連結子会社となる。
リコーは2021年度から 2025年度までの 5年間を「リコー飛躍」と位置づけ、持続的な成長とさらなる発展を目指し、OA メーカーからの脱皮とデジタルサービスの会社への変革に取り組んでいる。今回の株式取得は、同社が 2025 年度までの計画として示している成長投資の一環。デジタルサービスを支えるエッジデバイスや IT マネジメントサービス能力を強化し、顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現させ、同社が事業ポートフォリオマネジメントで成長加速領域と位置づけるオフィスサービス事業を拡大させる。また、顧客に近い現場のデジタル人材やエッジデバイス・ソフトウエアの技術人材といった人的資本の強化により、デジタルサービスの会社への変革に向けて経営基盤をより一層強固にする。
PFU は近年加速する紙文書のデジタル化で、エントリーポイントとなる業務用スキャナで世界トップのシェアと顧客基盤を誇る。