リコー 薄膜ピエゾ搭載、産業用インクジェットヘッドの受注開始
リコーは、プリンティングシステムの基幹部品として使われる産業用インクジェットヘッドの新製品「RICOH TH5241」の受注を開始した。
新製品はリコーとして初めて『薄膜ピエゾアクチュエーター』を搭載したインクジェットヘッドで、産業用インクジェットヘッドRICOH MH/RICOH GH に加え、新たに“RICOH TH”のモデルとしてラインアップされる。薄膜ピアゾアクチュエーターは電圧が加えられると変形する素子(ピエゾ素子)の一種で、インク滴を吐出する機構で使われる。
ヘッドは、リコーのMEMS技術を活用した独自の高集積設計により、320×4列の1,280ノズルを配列し、小型化を実現。また、微細な液滴吐出により最大1,200dpi の高精細印刷にも対応する。4列のノズル列のインク流路を分離しており、1ヘッドで4インク吐出が可能。
インクはUV、溶剤、水性のすべてに対応し、サイングラフィックス、テキスタイル、ラベルなど幅広い産業用アプリケーションで利用できる。さらに、フィルターの内蔵化や部材選定の最適化など、信頼性・吐出安定性を高めるための最適な設計を追求しながらも、コンパクトな設計を実現しているため、印刷システムに柔軟かつ容易に組込むことができる。