株式会社リコーはリコーリース株式会社とともに、事業に使用する電力における再生可能エネルギー（以下「再エネ」）比率の2030年度目標50%達成に向けた取り組みの一環として、国内グループ会社であるリコーインダストリー株式会社 東北事業所に、グループ初となる自己託送による再エネ電力の供給を開始した。

自己託送は、需要家の敷地外における新たな電源開発を伴う、追加性再エネ電力調達手段の一つとして注目されている。今回、リコーリースが所有する青森県の太陽光発電所から、宮城県のリコーインダストリー株式会社 東北事業所まで再エネ電力を自己託送する。自己託送の需給管理業務は、リコーインダストリー株式会社に代わって、東芝エネルギーシステムズ株式会社が実施する。

リコーインダストリー株式会社東北事業所は、これまでリコーグループの複合機・プリンター生産拠点として、A3複合機生産ラインの電力に再エネを導入し、また、グループ初となるカーポートタイプのオンサイトPPAの運用を開始する等、再生可能エネルギーの利用を進めてきた。今回の自己託送導入により、同事業所の再エネ使用率は10.7%となる見込みで、これはリコーグループ全体の再エネ率0.4%に相当し、CO2排出削減量約823トン/年の効果を見込んでいる。