リコージャパン 37社の印刷会社と『ナレッジ シェアリング フォーラム』を発足【更新】
リコージャパンは9月12日、37社の経営者とともに印刷業経営に関する様々な情報交換やビジネスセミナー、勉強会などの交流を通じて相互に研鑽し、売上・利益の拡大を目指す『ナレッジ シェアリング フォーラム』(KSフォーラム)を発足した。初代会長には、あけぼの印刷社(茨城県水戸市)代表取締役社長の山田周氏を選任。リコージャパンが事務局として活動を支援する。
KSフォーラムはリコージャパン主体に運営されてきたユーザーの勉強会『ビジネスモデル研究会』を刷新したもので、会費制によりユーザー主体で新たに活動を開始。デジタル印刷に限らず、印刷経営課題全般を討議し、顧客価値の向上や売上・利益の拡大などを目指していく。
運営メンバーは会長の山田周氏のほか、岸昌洋氏(正文舎・北海道札幌市)、原田大輔氏(グッドクロス・東京都品川区)、齋藤秀勝氏(文化ビジネスサービス・東京都中央区)、佐竹一郎氏(大東印刷工業・東京都墨田区)、岡本泰氏(クイックス・愛知県刈谷市)、岡達也氏(あさひ高速印刷・大阪府大阪市)、清水雅司氏(清水印刷・和歌山県和歌山市)、佐川正純氏(佐川印刷・愛媛県松山市)。
9月12日、東京都港区のリコープリンティングイノベーションセンターで開催された2019年度第1回のナレッジシェリングフォーラムの冒頭の挨拶で、リコージャパン常務執行役員の武田健一氏は「ポイントは視野を広く、視点を高く。印刷業だけでなく、経営全般やクライアントの経営課題に踏み込んで議論していきたい。また、5年後、10年後を見越して、皆様とどうあるべきかを考えていきたい」とフォーラム発足の趣旨を説明。その後、産業ソリューション事業本部PP事業部CPビジネスサポート部部長の青木麗子氏が、フォーラムの趣旨や運営方法、今後の活動予定を説明した。
会長に就任した山田周氏は挨拶で「私は10年前に家業である印刷業に転職した。右も左も分からない状況の中でフォーラムの前身であるユーザー会に入会したが、何もしらない若者に、皆様が隠し立てなく何でも教えて下さった。また、ユーザー会に参加されている経営者は、一緒にビジネスの話をしたり、視察の計画を立てたり、仲良く情報交換していた。参加している方たちと10歳ぐらい下だったので、中学1年生が中学3年生を見るような気持ちですごく羨ましく感じた。ユーザー会というのは教えを施して頂き、熱を帯びた人たちが志を一つにして新しい方向に進む場だと思う。個人的にはその頃のユーザー会の雰囲気を作りたい。座学ではなく、実際に得たことをシェアする場であり、熱を帯びた人が自然に集まる場が作れたらと思う」と所信を述べた。
今後、KSフォーラムは年4回実施され、会員の強みや取り組みの共有、最先端の講師によるセミナー、会社見学会などの活動を展開。将来的には分科会も検討していく。