リコージャパン あさひ高速印刷の自動化、創注学ぶ~KSフォーラムでナレッジをシェア
リコージャパン株式会社のユーザーで構成されるナレッジシェアリングフォーラム(KSフォーラム、山田周会長/株式会社あけぼの印刷社)が12月5日、大阪市西区のあさひ高速印刷㈱で開かれ、工場を見学するとともに、自動化や創注の事例を学んだ。
同フォーラムはPODのビジネスを学ぶビジネスモデル研究会を前身とし、現在、PODに限らず企業経営に関わるノウハウなどを共有する場として活動を続けている。今回は会員企業のあさひ高速印刷のナレッジを共有した。
同社は頁物印刷を主体に、制作から製版、印刷、製本までが完結する生産モデルを構築する一方、印刷・製本技術の研究とそこから生まれた新たな商品の開発、Webを使った創注・自動処理など、様々な創意工夫を実践している。例えば、デジタル印刷機を活用した長尺やホワイト印刷、特色、厚紙・薄紙などの技術と、既存技術を融合し、新たな商品・サービス・技術を開発、そのために製本機や加工機の種類を多く備え、実際に手掛けた成果物からスタッフがアイデアを出せるようにしている。
工場見学会では制作から印刷、製本まで、自社工場一貫生産を特徴とする製造部門を見学。その後、事例発表に移った。事例発表では、グループ会社のオリンピア印刷が展開する名入れ卓上・壁掛けカレンダーの専門サイトの製造過程で利用している自動化ツールと活用方法を紹介。また、本社から徒歩約3分の立地に開設した印刷工房・江戸堀印刷所から生み出された新しいビジネスモデル、創注の事例が披露された。
見学会に参加した会員の株式会社グッドクロス・原田大輔氏は「全てが感動的だった。ハイデルベルグのオフセット印刷機の導入時期を見ると岡社長と同期だった。岡社長は昔から色々なことに挑戦している。KSフォーラムは包み隠さないそうした話を聞けることが楽しみで参考になる」と述べている。また、株式会社一心社・浦久保康裕氏は「20年前から青年部を通じて岡社長を知っている。素晴らしい会社だと思う。現在は仕事を獲得するためのフロントが大事で、江戸堀印刷所の意味はすごく大きいと思う。KSフォーラムは2回目の参加だが、良い会だと思う」と感想を語っている。