リコージャパン/KSフォーラム PP機生産工場を見学、今期もナレッジ共有を中心に
リコージャパン株式会社のユーザーで構成されるナレッジシェアリングフォーラム(山田周会長/株式会社あけぼの印刷社)が7月4日、宮城県柴田町のリコーインダストリー㈱東北事業所で開催され、総会で今年度の事業方針を掲げるとともに、同事業所の工場を見学した。
同フォーラムはPODのビジネスを学ぶビジネスモデル研究会を前身とし、現在、PODに限らず企業経営に関わるノウハウなどを共有する場として活動を続けている。他では得られない会員各社の経営に踏み込んだ内容が多く、知見を広め合うとともに、ビジネスのネットワークづくりとしても機能している。
総会では前年に実施した工場見学と会員事例の共有の評価が高く、今年度も同様に4回のフォーラムを実施することを承認。予算案等の議案を全て原案通り可決した。
リコーインダストリーは2013年4月、リコーの生産機能を集約して操業を開始した。リコーのものづくりの中心を担い、主要製品を生産している。国内の主な生産拠点は厚木事業所、勝田事業所、東北事業所。東北事業所は1967年に東北リコー株式会社として設立し、2023年、国内の設計、生産拠点の再構築に伴い、リコーインダストリーとして再出発した。
東北事業所ではプロダクションプリンターのRICOH Proシリーズ生産を主としている。デジタルマニュファクチャリングと現場力を融合させ、品質、生産性の向上とコスト削減を進めている。
工場見学では同事業所のデジタルマニュファクチャリングと生産現場、品質検査体制などを研修。また、労働安全衛生への取り組みとして、従業員の危険察知を醸成する「安全塾」で、粉塵爆発など現場で想定される危険を再現し、体感した。