リコージャパン/KSフォーラム 会員2社がビジネス事例を発表、主力事業を土台に周辺領域へ

リコージャパン株式会社のユーザーで構成されるナレッジシェアリングフォーラム(山田 周会長/あけぼの印刷社)が3月8日、東京都港区のリコープリンティングイノベーションセンターで開催され、会員の株式会社文化ビジネスサービス・齋藤秀勝社長、株式会社グッドクロス・原田大輔社長からビジネス事例が発表された。

挨拶する山田 周会長
挨拶するリコーグラフィックソリューションズプレジデントの宮尾康士氏

同フォーラムはPODのビジネスを学ぶビジネスモデル研究会を前身とし、現在、PODに限らず企業経営に関わるノウハウなどを共有する場として活動を続けている。他では得られない会員各社の経営に踏み込んだ内容が多く、知見を広め合うとともに、ビジネスのネットワークづくりとしても機能している。

今回発表した文化ビジネスサービスは、青焼き・製本業として創業。現在、竣工図書・完成図書、デザイン・DTP・印刷・製本、ビジュアルアート、CALS/SCAN、プロモーション・マーケティング、ECサイト、3DCGなど7つの事業を展開している。ビジュアルアート事業では青焼き・製本で培った極少部数の印刷・製本ノウハウを活かし、テレビドラマや映画の中で小道具として使われる書籍や古文書などのレプリカを提供。創業以来、建設系の顧客が多く、二次元の図面出力に限らず、3DCGで現場の仮想空間を作り出し、工事や完成した構造物のシミュレーションなどを可能にしている。

発表する文化ビジネスサービスの齋藤氏

グッドクロスはコールセンター事業、印刷事業、決済代行事業、フィリピン関連事業の4つの事業に取り組んでいる。主力のコールセンター事業では主にヘルプデスク、通販・秘書代行を受託しているが、印刷とコールセンター機能の組み合わせでガソリンスタンドを対象にしたアンケート回収、ワクチン接種の迅速実施、実態調査の集計などの効率化、効果改善を実現している。また、同社が運営する名刺のECサイト「BUSINESS名刺印刷所で販売を開始した新商品の「こども名刺」では名刺販売にとどまらず、クロスセルの仕組みを構築し、B to Cマーケティングに挑戦している。

発表するグッドクロスの原田氏

フォーラムでは2社のビジネスの背景や内情、具体的な戦略などが語られた後、参加会員から意見や質問、助言が寄せられた。

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