ユポ 「水性フレキソ印刷」を推奨印刷方式として運用開始へ
ユポ・コーポレーションは、合成紙ユポ(以下ユポ)の一部製品において水性フレキソ印刷の適性があることを確認した。
これまでは実績がなかったことから同印刷方式を推奨していなかったが、印刷会社及びインキメーカーの検証により優れた印刷適性があると確証したことから、今後は同印刷方式を推奨とした運用を行っていく。
水性フレキソ印刷は、凸部にインキを付着させ、基材に印刷する凸版印刷の一種。少ないインキ量で濃度も出せることから、揮発性有機化合物(VOC)やCO2発生も抑えられ、環境に優しい印刷方式と言われている。近年国内においては飲料ラベルや包装資材分野での採用が進んでおり、北米やヨーロッパでも軟包装材(パッケージ)印刷市場での主流となっている。
今回の検証では、ユポ独自の表面処理技術により、水性フレキソ印刷においてユポが高いインキ密着性を保持することが確認され、一般的なプラスチックフィルムに必須とされる印刷前の「コロナ放電処理」が不要となることも確認された。これらの点より、検証した印刷会社からは「一般的なOPPフィルムよりも水性フレキソ印刷で安定した印刷が施せる基材である」と評価を得るに至っている。
今回の結果から、水性フレキソ印刷とユポの環境配慮性、食品安全衛生性、機能性を組み合わせた「新たなラベル・パッケージ」の実現に貢献できるとしている。同社では、これらのユポの特徴×水性フレキソ印刷を活用した提案を行い、食品や飲料パッケージなどの軟包装材に用途を広げていくとしている。