モリサワ UDフォントの比較研究結果を公開
モリサワは、多言語フォントのユニバーサルデザイン(UD)書体「UD新ゴ ハングル、UD新ゴ 簡体字、UD新ゴ 繁体字」の可読性に関する比較研究報告を公開した。
この比較研究報告は、慶應義塾大学と共同で行った「モリサワ多言語フォント(UD新ゴ ハングル)の可読性に関する比較研究報告 2017」に続いて簡体字と繁体字の比較研究実験を実施し、各言語を同じ条件で多重分析したもの。一連の実験はソウル、上海、台北で各言語を母国語とする被験者を対象に実施した。ソウル、台北では教育機関や当事者団体の協力を得て、現地在住の弱視者(ロービジョン)実験も行った。
研究の結果、「UD新ゴ ハングル、UD新ゴ 簡体字、UD新ゴ 繁体字」は、比較した書体中、さまざまな視機能の被験者にとって最も読みやすいことがわかった。
今回の研究により、モリサワのUD書体が和文以外の各言語でも可読性に優れることが検証され、読みやすさが求められる制作物の多言語表記に活用できることが証明された。
UD新ゴ 繁体字は2018年リリース予定の開発中書体。