モリサワ会 新会長に前川光氏(広研印刷)、副会長に山本久喜氏(東洋美術印刷)、谷口彰氏(アインズ) 研修会では生成AI活用と著作権を学ぶ

 

株式会社モリサワ(森澤彰彦社長)のユーザーで構成する「モリサワ会」(浅野健会長)は6月4日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで第43回総会および研修会を開催し、役員改選で新会長に前川光氏(広研印刷株式会社代表取締役)を選出した。

総会は全国から約70名が出席。冒頭に浅野健会長が「本年7月24日に写真植字機発明100周年の記念行事が開催される。日本の文字文化にモリサワの文字が貢献されてきた。モリサワ会の会長を務めてきたことに誇りに思う。退任にあたり皆様のご協力に感謝したい」と挨拶を述べた。議事では42期会計報告ならびに役員改選で新会長に前川光氏(広研印刷㈱)、副会長に山本久喜氏(東洋美術印刷㈱)、谷口彰氏(アインズ㈱)、会計監査・太田裕康氏(法規書籍印刷㈱)、幹事に松浦陸嗣氏((株)ローヤル企画)、山岡影光氏(三美印刷㈱)を選出した。研修会では染井・前田・中川法律事務所の中川達也弁護士が「印刷業界で気を付けたい著作権について~基礎知識から生成AIまで~」をテーマに生成AIと著作権を解説した。

懇親会で前川光会長は「このたび浅野前会長からバトンを受け継ぎモリサワ会会長に選出された。私のプロフィールを紹介したい。会社の広研印刷は昭和35年創業で出版印刷を得意としている。モリサワの電算写植機をいち早く導入し、森澤社長と同じ歳ということもあり、写真植字機100周年を共に祝い、日本の文字文化の発展にともに貢献していきたい」と就任の挨拶を述べた。

モリサワ会前川光新会長
挨拶するモリサワ社長

続いて挨拶に立った森澤彰彦社長は「本日朝にdrupa2024の視察から帰ってきた。世界の印刷技術の変化を見てきた。前回よりも出展社は激増し、中国やインドの存在感が増した。人件費の高騰や人手不足から自動化・無人化、インクジェット方式やトナー方式のデジタル印刷機、後工程のソリューションで多くの製品やシステムが登場した。このような新時代を迎えて、邦文写真植字機の発明100周年を7月24日に大阪で開催する。写真植字機の特許を申請したのが7月24日だった。様々な記念事業を行い、文字文化の発展にさらに貢献していきたい」と挨拶を述べた。望月印刷(株)の望月邦彦社長の発声で乾杯し、交流と情報交換を深めた。

研修会では著作権と生成AIを学ぶ

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