モリサワ 欧文スーパーファミリー「Role」を発表
モリサワは、200書体を持つ欧文スーパーファミリー「Role」を5月29日に米国でリリースした。
「Role」は 、Serif(セリフ)、Sans(サンセリフ)、Slab(スラブセリフ)、Soft(ラウンデッド)の4つのスタイルと、Text(本文用)、Display(小見出し用)、Banner(大見出し用)の3つのサイズシーンに最適化されたデザインのバリエーションを持つ。各書体最大9つのウェイトが用意されたファミリーは合計200にもおよぶ。ラテンアルファベットを用いる98言語に対応する文字セットProで提供され、高度なタイポグラフィを可能にする様々な OpenType 機能が搭載されている。
「Role」のすべての書体は、「誠実さ」と「安定感」をコアイメージとし、Serif は「エレガント」、Sans は「クリーン」、Slab は「力強さ」、Soft は「親しみやすさ」といったスタイル固有の特徴や印象を繊細に表現することが可能で、それぞれのスタイルには強い一貫性がある。アルファベットレングスや組版時の濃度が視覚的に揃うよう慎重に調整された豊富な書体は、統一感のあるコンテンツ制作や、多様な展開を要するコーポレートアイデンティティの制作などに最適なフォントとなる。
同書体のプロジェクトチームは2015年に始動。「Role」は、メインデザイナーに迎えた世界的書体デザイナー マシュー・カーター氏、Shotype Designの岡野邦彦氏、本プロジェクトのために特別に立ち上げられたモリサワの欧文書体チームのデザイナー4名によるコラボレーションワークで制作された。